■クリティカル・シンキング

クリティカルとは、「重大な」「決定的な」という意味を持つ形容詞「critical」をもとにした外来語です。批評家などを意味するラテン語「criticus」が語源とされており、「批判的な」「危機的な」という意味でもcriticalが使われます。(後者はビジネスシーンで使われる)
「クリティカル・シンキング」は、批判的な思考を表した言葉です。この場合の批判的は、世間の常識を真に受けず「本当にそれでいいのか?」と疑ってみることを意味しています。
新しいアイデアの発見や課題の解決には、一つの考え方に捉われない柔軟性が不可欠です。そのためビジネスシーンでは、普段の行動や考え方をあらゆる角度から分析するクリティカル・シンキングが重視されています。
なお、論理的思考を表す「ロジカル・シンキング」とは意味合いが少し異なります。ロジカル・シンキングは推論を重ねた上で、納得のいく結論を導き出す思考プロセスを指した言葉です。
著作家・山口周氏のウェビナー講演を聴いたことがあります。
1回目は、一昨年9月にテーマ「クリティカル・ビジネスを実現する人材の育て方」という話で、彼の著書「クリティカル・ビジネス・パラダイム」を基軸にした話。アンケートを返信したところ、彼の著書「クリティカル・ビジネス・パラダイム」が主催者から送ってきました。ほとんど読まない「積ん読」状態でした。
2回目は今年1月末のウェビナー・テックサミット基調講演「クリティカル・ビジネス・パラダイムが拓くビジネスの未来」です。
この2回の講演メモを改めて見直したことで、彼が新たに提唱?する「クリティカル・ビジネス・パラダイム」で伝えたいことへの理解は少し深まりました。 
私自身初めての概念を理解するのに時間がかかることもありますが、今回も「繰り返し思考することで、理解の深まりが全く異なる」ことを改めて実感しました。 
イノベーションの概念も“デジタルとアナログの融合”の方向に変わってきているように感じました。(図:アクティビストのための10の弾丸)
クリティカル・ビジネス・パラダイムは、「批判的な観点から社会における問題を新たに生成し、社会運動・社会批判としてのビジネスを通して社会のあるべき姿の実現を目指すもの。このパラダイムの勃興によって、経済・社会・環境のトリレンマを解決する。」ための“時代の変化に対応した新たな概念”を述べているようです。
このところの社会変化として「①経済的発展によって“物質的不足が解消”されたこと、②“グローバリゼーション”で国際的な問題意識が高まったこと、③SNSなど“メディアとコミュニケーションのあり方が変わった”こと、④教育により“意識改革が変化”したこと、⑤“価値観そのものが変化”してきたこと」などがあると書かれており納得しました。
  
「イノベーター理論」に関係する「キャズム」という言葉も初めて知りました。 
「イノベーター理論」では、新たな製品の普及の過程を、これらを採用するタイミングが早い消費者から順番に5つのタイプに分類して、これにもとづきマーケティング戦略や市場のライフサイクルなどに関する検討を行うことが望ましいと考えられています。この概念に加えて“初期市場(イノベーター・アーリーアダプター)とメインストリーム市場(アーリーマジョリティ・レイトマジョリティ)の間には「キャズム」と呼ばれる大きな溝が存在しており、この「キャズム」を乗り超えられない限り、新しい商品はメインストリーム市場で普及することなく、小規模な初期市場の中でやがて消えていく運命を辿る” という「キャズム理論」があります。それらの適用前提が多様化していることを、多くの実践例を示しながら紹介しています。(図:クリティカルさの8パターン) 

今からの時代変化に対応するために、以前から私が知っている知識と「クリティカル・ビジネス・パラダイム」の概念とが繋がった部分も少し感じています
まさに今まで以上に多様化・複雑化の世界になってきたように感じています。