■年末に際して |
今年もアッという間に1年が過ぎてしまいました。 今年は日本だけでなく世界情勢も大きく動く年になりました。 具体的には「米大統領選挙でトランプが圧勝、上院下院とも共和党が勝利」「EUの中核国・独仏の政治的混乱」「韓国尹大統領の戒厳令指示の大失態で混乱」「シリアのアサド政権の崩壊」「ロシアのウクライナ侵略の長期化」「イスラエルの暴走」など、世界的混迷がますます深まっています。 日本でも岸田内閣が行き詰まり、石破内閣が発足間もなく解散総選挙で自民・公明党が過半数割れという結果に終わり、今後の展開の不透明感が強くなっています。 |
テクノロジー面では「SNSの影響力の顕在化」「AI革命の進化」による「今からの社会のあり方」への推進や規制の議論が遅れてしまっている状況が明確になりました。 具体的には「都知事選や兵庫県知事選へとSNS戦略」「闇バイト問題やメルカリ問題」などで顕在化して、何らかの手を打つ必要性が高まっています。 |
トップポイント12月号に、書籍「コモングッド 暴走する資本主義社会で倫理を語る」(ロバート・B・ライシュ著/ハーバード大教授:雨宮寛訳:東洋経済新報社)が紹介されています。
アメリカ社会の劣化の原因を明らかにし、こうした事態の帰結を予見した本です。 『コモングッズ(共益、公共善、良識)が失われ、“顧客を騙す経営者、勝つためには手段を選ばない政治家、権力者の不正を見て見ぬふりをする人々”が顕在化している。コモングッズ衰退の原因を述べ、回復を促す。』
と言っています。 一般国民が未来社会への不安を強く感じ始め、各種権威への不信・不満が全世界に蔓延しているように感じています。 『今さえよければ、自分さえよければ』から、来年こそは原点『長期的視点に立ち、相互尊重の精神』に立ち戻り信頼社会の回復を目指す元年になってほしいものです。 |
では、よい年をお迎えください。 |