■映画「インサイド・ヘッド2」
中2の孫娘が、友達とサクラマチTOHOシネマに「インサイド・ヘッド2」を観に行って、面白かったと言っていたので、チラシを見せてもらいました。13歳になった少女が、思春期を迎えたことで、“子供の心”に加えて“大人の心”が芽生えて、試行錯誤しながら整合させていく物語のようです。
“池田メソッド(脳科学と心理学の融合)”を発案・活用しているセラピスト・カウンセラーの池田さんと知り合ったこともあり、興味を唆られたので早速観に行ってきました。
「インサイド・ヘッド」が2015年に公開、大ヒットしたことも孫娘から聞いたので、その概要をウェブで調べてみました。人間の少女の頭の中を舞台に、そこに住む「ヨロコビ(喜び)」「カナシミ(悲しみ)」「イカリ(怒り)」「ムカムカ(嫌悪)」「ビビリ(恐れ)」の5つの「感情(無意識)」を題材としており、擬人化されたそれらのキャラクターを主人公に据えて、彼らが少女を幸せにすべく奮闘する様子が描かれています。
 その続編「インサイド・ヘッド2」では、子供の頃から持っている5つの感情をうまく活用できるようになり、自信を持って毎日を楽しく過ごしているところから始まります。
13歳の“思春期”を迎えた少女の頭の中にやってきた「シンパイ(心配)」「イイナー(羨み)」「ダリィ(退屈)」「ハズカシ(恥ずかしい)」という新たな4つの感情(意識)が芽生えて、合わせて9つの感情と付き合い始めることになりました。新たな感情の芽生えは自己意識が高まったことによる「自律と依存の葛藤」「自己認識の変化」「感情の不安定さ」「友情と恋愛」などに影響し始めます。試行錯誤しながら対応していくことで、「いいところも悪いところも含めて、自分自身を受け入れる」ことの大切さを学び、新たな自分を作り始めていきます。池田メソッドとも繋がる興味深い内容であり、心の内面を擬人化してみることに新鮮さを感じました。
人間には3つの脳があると言われています。
① 爬虫類脳(脳幹) :心拍・呼吸・摂食・飲水・体温調節・性行動など、“生命維持のための本能”(反射脳)のことです。いわゆる生命維持のための防衛本能(生存脳)です。
② 哺乳類脳(大脳辺縁系) :喜怒哀楽、愛情・恐怖・嫌悪などの“衝動的な感情”(情動脳)のことです。いわゆる情動による群れる行動(仲間意識)を求めます。
③ 人間脳(大脳新皮質) :知能・記憶・言語・創造・倫理・精細な運動などの“論理的で未来的な思考”(理性脳)のことです。いわゆる論理的な思考で、「創造的なことをしたい、目標達成したい、成長したい」意識です。
 
そして3つの脳は繋がっており、爬虫類脳と哺乳類脳に人間脳は支配されています。
例えばダイエットしたいと人間脳が考えたとします。
しかし爬虫類脳は「今までと同じように甘いものを食べたい」と抵抗し、哺乳類脳も「ダイエットは面倒だから嫌いだ」と抵抗します。
その結果、人間脳は「無理してダイエットしなくてもいいか」と挫折します。そうしないためには、人間脳が強い意志を発揮し、爬虫類脳と哺乳類脳を説得(コントロール)することが目的達成のために必要となります。
人間の3大欲求は「生きたい、関わりたい、成長したい」です。
人間脳の意思強化のキーワードは「成長・成功」です。
哺乳類脳への説得のキーワードは「好き嫌い・仲間」です。
爬虫類脳への説得のキーワードは「安全・支配」です。