■共育塾「次世代へのバトンタッチ」に向けて② |
共育塾システムは、「相互研鑽の場」+「常時交流の場」+「外部刺激の場」+「訪問実感の場」で成り立っています。1期生の時からこの仕組みを基に活動してきており、当初からあった“共育塾システムの原型”です。共育塾の原点は、平田会長の言葉「人はみな無限の可能性を秘めている!」にあります。 「相互研鑽の場」は共育塾の月1定期塾、「常時交流の場」はSNS活用での塾頭&塾生間のコミュニケーション、「外部刺激の場」は相互企業訪問や会食懇談、そして「訪問実感の場」は4つの会社訪問&見学&トップ対話を経験することです。 今回は「次世代へのバトンタッチ」に向けて共育塾システムを大きく改変しようとしていることを紹介します。 |
【共育塾ネットワークの活性化】 私がイメージしている“相互連携・相互扶助”機能化のレベルには程遠い状況で、「共育塾思想を共有する“やる気集団”」が機能していないことが残念です。 1期生の時から共育塾ネットワークを意識して、期生間のネットワークづくりを心掛けたものの、5期生の頃から「期生間の交流」の難しさを実感し始めました。メーリングリスト以外に、フロンティアビジョン渡邉社長に、安値で共育ネットワークHPをつくってもらったこともあります。 |
メッセンジャーで共育塾ネットワークGをつくり、参加率の低い時代を経て、いろいろ試行錯誤しながらG参加推進を図り、今は77名参加する場になり定着してきましたが、活用がなかなか広がっていかない実情にあります。入塾中の17期生・森田君が開発し商品化しつつあるコミュニケーションツール「みんホム」を、18期生から新規導入する予定ですが、平井副塾頭と森田君がコラボして、将来に向けて徐々に機能化していくことに期待しています。 |
【訪問実感の場の再整備】 「訪問実感の場」は、従来の「ゲストとの会食懇談」を進化させて、17期生から新たにスタートしました。 具体的には、昨年12月に平田機工・平田社長にお願いに行き、ご厚意により「企業紹介、工場・施設見学、平田社長との懇談」を了解いただき、また定期塾講師でお世話になってきたパストラル・市原社長にも「企業訪問、現場見学、市原社長の講話」をお願いし了解をいただき、熊本地場企業で代表的な元気企業4社“平田機工(プライム上場)、重光産業(世界展開)、エコファクトリー(新技術開発)、パストラル(地域密着・6次産業化)”の企業現場を知り、トップとの対話を体感できるようにしました。 |
【プラスワンについて】 プラスワンは、私が奈須さんに塾頭交代した7期生の時から始めたもので、塾生に「経営全般の基礎講義」を学んでもらうだけではなく、当初から重視していた「経営者の心構え」 についても学んでほしいとの「思い」から、試行錯誤しながら創り上げてきたカリキュラムです。そして今回の整理で「経営哲学の基礎」と位置づけました。 プラスワンについては同じ講義テーマで話す場合、必ず前年のレジメを全体的に見直して、最新情報を加えたり、新たに気づいたことを付加したり、編集し直したりしてブラッシュアップしてきました。それを繰り返すうちに、それぞれのプラスワンが密度の濃い資料になっていると思います。各テーマが立体的に全体像を把握しやすくなり、各塾生が自分に合った切り口から資料を深堀りできるように仕上げてきました。 |
【“プラスワン”と“講義”の位置づけの明確化】 そして相互研鑽の場・定期塾は「プラスワン(経営哲学・基礎講義)」+「自社取り込み発表&意見交換」+「講義(経営全般・基礎講義)」+「会食懇談」と位置づけました。 プラスワンはメンターの知識・経験・技術に基づき体系付けられた「経営者として持つべき視点」や「経営者としての心構え」を多面的に網羅しています。なおプラスワンについては、具体的には17期生からZoom録画を始めており、18期生からは反転授業方式を一部試行している最中です。そして19期生からはZoom録画を活用して反転授業形式で実施できることを目指しています。以後は時代の変化に対応して、必要に応じて平井塾頭のZoom録画コンテンツに切り替えていくことになります。 講義は「経営全般の基礎を学ぶ講座」で、ドラッカーのマネジメント思想(企業の目的は顧客の創造であり、マーケティングとイノベーションが成果をもたらす)を基軸にした業務改善・労務・マーケティング・ITなど幅広く専門家から基礎を学ようにしています。 |
時勢に沿った話にすると「渋沢栄一の“論語と算盤”」に思想的に繋がるものだと自負しています。 |