■目標管理
リクルートの自立的人材育成を調べていたところ、目標管理シート「will can must シート」に興味を持ちました。更に調べていって、遂に心理学者エドガー・シャイン(米国)の「キャリア・アンカー」に行き当たりました。
森都心プラザ図書館に出向き、どんな関連書籍があるか司書にいろいろ条件をつけて調べてもらったところ、可能性のある書籍として4冊を持ってきてくれました。
その場で4冊とも全体に目を通して確認した上で、最終的に「図解目標管理入門」「問いかける技術」の2冊を借りて帰りました。

「図解 目標管理入門」を読んで、いろんな要素がリンクして成り立っていることに、すごく驚きました。著者の坪谷邦生氏はリクルートに長年在籍し、当社体質づくりを経験(熟知)した人ですが、さすがプロだと感心しました。
読み始めたら内容が非常に興味をそそられて、最近は滅多にしない「1日かけての一気読み」をしました!
この本の全体像「理論と実践が繋がる構成」「スパイラルアップの大切さ(継続は力なり!)」、おまけに「各章ごとに”経営者、管理者、社員、人事担当者”への助言」も付けてあり、やる気のある経営者から社員まで“実践活用可能な凄い本”だと感じました。
私も早速1冊購入しましたが、“ドラッカーの目標管理の導入”に関して、全体像を詳しく知りたい方には購入をオススメします。
綜合的に把握ができ、自社取り込みがやりやすいガイドになるように思います。
今回ドラッカーの目標管理と、多くの日本企業が導入している目標管理の違いについても、新たに理解することができました。
具体的には
*ドラッカーの目標管理 :自己管理に基づいて目標を設定し、自己評価を行うことで各階層の人材成長を促進する。
*日本企業の目標管理 :単なるノルマ管理に近く、自己管理の要素が欠けている。
当書籍は“ドラッカーのMBO(目標管理)”をベースに、“野中郁次郎のSECIモデル”そして“ケン・ウィルバーのインテグラル理論”を駆使して、「理論と実践が繋がる綜合化」「スパイラルアップの大切さ(継続は力なり!)」を重視した“実践的に活用可能な書籍”だと思っています。
理解はしやすいのですが、あまりにも密度が濃くて、全体像を頭にいれるのは時間がかかりそうです。
話は変わりますが、先日テレビ放映された番組「大谷も書いた“目標設定シート”/夢実現へ・・・花巻東“目的教育”の効力」を観て、2019年から花巻東高校の全生徒が、オリジナル手帳“立志夢実現プランナー”を活用して、将来の夢を志にする目標管理を実践していることに驚きました。
その番組を観たことで、今の若い人たちに「目標管理は自分の人生を豊かにするために役立つ」ことを理解しやすくする、“簡単で説得力のある資料”が作成できれば、目標管理の実践を自主的に、粘り強く行えるのではないかと思います。
そのような資料作成は簡単ではありませんが、今までの経験も活かしてチャレンジする価値があると思った次第です。