■"X・Y・Z世代”:「画一性」と「多様性」の時代の先は?
世代の括りを“X・Y・Z世代”と称して、それぞれの世代の特徴を論じる時代になっています。コパイロットで調べると、以下のように紹介されています。
*X世代(1965~1980年)
 :デジタル・イミグラント(デジタル移民)。IT環境の変化に適応能力が高く、人との繋がりや時間を大切にし、コスパと機能性を重視する。
*Y世代(1980~1995年) :デジタル・パイオニア(デジタル開拓者)自分らしさや多様性を認める傾向があり、リーダーシップの強い人が多く、安定性を重視し、保守的な一面もある。
*Z世代(1995年~) :デジタル・ネイティブ(デジタル住民)。ネットリテラシーが高く、社会への貢献意識や課題解決意識が強く、ワークライフバランスを重視する。デジタルに馴染みが深く、マスメディア離れが進んでいる一方で、価値あるサービスや体験には積極的。新しいテクノロジーを歓迎し、企業にも多様性を受け入れることを求める。
現代若者の傾向を「画一性」と「多様性」と称している本を読みました。
その中に書いてあったこと。
彼らを「いい子症候群」と称して、『真面目で協調性もある。その一方で、自分の意見は言わず、質問もせず、人の先頭に絶対立とうとしない。従って「素直で真面目」だが「自分の意志を感じない」ので年配者に不可解な印象を与える。』
「心理特性」は、『目立ちたくない/変なことを言って浮いたらどうしよう/人前で褒められると「圧」を感じる/横並びでいたい/自分で決めたくない/自分に対する人の気持ちや感情が怖い/自分の能力に自信がない』とのこと。
だいぶ矛盾を含んだ心理状況が想像されます。
よく考えると、「画一性」と「多様性」は矛盾する概念ではないかと思った次第です。
戦後に米国文化が一斉に入り込んで、失われた30年を契機にして、徐々に「倫理観の低下」を含めて“日本独特の信頼社会”が壊れ始めているように感じます。
別の言葉でいうと、“新たな日本社会づくり”が始まりつつあるといえます。今は、日本社会が「“画一性”と“多様性”の融合」に向かったプロセスにあるのではないかと考えた次第です。
どこに向かって進んでいくのか想像できませんが・・・
次に来る社会が、素晴らしい日本人のDNAを継承した上で、いい社会(人間らしく生きれる社会)になっていくことを祈っています。
矛盾を解決する思考法として“ヘーゲルの弁証法”があり、多様化・複雑化した時代には必要なものではないかと思います。。
弁証法とは『主張A(テーゼ:正)とは矛盾する主張B(アンチテーゼ:反)があっても、議論を重ねることで双方を兼ね備えた主張C(ジンテーゼ:合)を生むことができる』という考え方であす。ジンテーゼを生み出すプロセスを止揚(アウフヘーベン)といいます。
最後に弁証法の事例として、“簡易イメージ事例図”を紹介しておきます。