■地球村について
高木善之氏をご存知ですか?
今まさに喫緊の課題になっている「SDGs」について、30年前から発信してきた人で、環境と平和のための国際NGO【ネットワーク『地球村』】(柔道の山下泰裕も理事です)を1991年につくった人です。
「美しい地球」を願う人々で構成された自立のネットワークで、さまざまな情報発信や提案を行うことで、一人一人が力をつけ、社会を変えていくキーマンになってもらうことを主眼としています。

https://chikyumura.org/
彼のプロフィールは、阪大基礎工学部から松下電器に就職し28年間勤務。会社のフロンガス全廃等の環境政策に携わっている時、1981年にオートバイ事故で瀕死の重傷を負い臨死体験をしたことで、社会の観方が大きく変わり、当時の病床での生活が、その後の活動に大きな影響を与えたようです。
船井総研・船井幸雄氏のバックアップを受けて、在職中の1991年にネットワーク『地球村』を設立し、その後は地球村活動に専念して現在に至っています。(1997年に松下電器退社) 
私は今から約30年前に、熊本で開催された彼の講演を聞きに行きました。非常に共感する内容であり、感動して書籍も買ってサインをしてもらい会員にもなりました。(内容は覚えていませんが、会話した記憶もあります)
美しい地球を子供たちに残すために「持続可能な社会」「環境調和社会」の実現を目指す活動です。
対立的な姿勢は問題解決を難しくするという認識から、『地球村』は「非対立」を基本理念としています。
抗議、要求、戦い、主義主張、論争といった「対立」をせず、事実を伝える、提案する、実践する、協力するなど、「非対立」を基本として問題を解決する姿勢です。まさにインド独立運動家マハトマガンディ-に似ている思想ですね。
入会以来、毎月『地球村通信』が届きます。
今週号の「巻頭言(高木代表のコラム)」が「生き物スペシャル」ということで、植物が昆虫や動物と同じように、「感じ、考え、行動する、コミュニケーションする」という面白い話があったので、最後に紹介します。
果物は昆虫や動物に食べられたり、運ばれたりするために実を作るが、実は未熟な時は食べにくくし、熟すと食べやすくする。それは当然だが、葉っぱは食べられないようにトゲを生やしたり苦くするなどの対策をとっている。さらに虫が食べ始めると、毒物質を出して防衛する。また虫に食べられたことを知らせるニオイ物質を出して周りの植物にも知らせる。周りの物質はそれを感知して、自分も毒物質を出して防衛することが分かった。
さらに、そのニオイ物質は葉っぱを食べる虫によっても変わり、その虫の天敵(昆虫)を誘引することも分かってきた。
植物は自分を守るために様々な行動をとり、周りの植物もそれを感知して対策すること、さらに自分を食べる昆虫の天敵を呼び寄せるための行動(コミュニケーション)をしていることになる。
人間は100万年以上かけて、やっとそのことに気付いたのだ。