■年末に際して

ついこの間に正月を迎えたと思っていたら、早いもので、今年もあと僅かを残すだけとなりました。

私が尊敬するオムロン創業者・立石一真氏(熊本市新町出身)が1970年に未来学会で発表した未来予測理論「SINIC理論」は、半世紀たった今でもオムロンの経営羅針盤として活用されています。その「SINIC理論」では、『社会OSが「情報化社会(1975~2004年)」から「自律社会(2025~2034年)」に激変する過渡期が、現在の「最適化社会(2005~2024年)」』であり、その位置づけでいうと、今我々は「破壊と創造が交錯する激動の20年」の真っただ中にいることになります。この10年の社会変化の様変わりを見ていると、我々は激動期にいることを実感させられます。
今年はロシアによるウクライナ侵攻や安倍元総理銃撃事件、日々の生活のなかで直面する急激な円安や物価高の影響など、多くの人に不安を与えた出来事により、1位「戦」、2位「安」に多くの票が集まりました。
同じ「戦」でもスポーツでは、熊本出身のヤクルト村上選手が3冠王に、プロボクシング井上尚弥選手が世界バンタム級4団体統一を成し遂げたり、ロッテ佐々木朗希投手が28年ぶりの完全試合達成、そしてメジャーのエンジェルス大谷翔平選手がベーブルース超えと規定打席数、規定投球回数の両方を達成したりと、たくさんの明るい話もありました。
個人的なことでいうと、「金婚式(50年)」と「喜寿(77歳)」の祝事が重なるという、非常に目出度い年になりました。また仕事においても、ありがたいことに「共育塾15周年記念交流会」の開催や、中小企業診断士になって25年という節目の年になりました。
今年は長い人生の中でも、いろんな意味での区切りの年だったように、私自身は感じています。
脱サラして以来27年間続けてきた「来年度目標」の設定を、年末までに仕上げてから新たな年を迎えたいと思います。
今年も皆さま方のおかげで、夫婦と娘家族の5人で元気に年を越せそうです。
来年もまた、どうぞよろしくお願いいたします。
ではよいお年をお迎えください。