●太陽系の始まりと終わり①
11月号地球村通信(ネットワーク“地球村”会員情報誌)の巻頭言「太陽系の始まりと終わり」
(高木善之代表が記述)に興味深い面白い記事があったので、2回に分けて紹介します。
●太陽系の始まり
宇宙には星間物質(ガス、チリ)が漂っている。
宇宙の始まりの時に生成された水素などの分子や恒星が寿命を終えて爆発、放出した物質だ。星間物質に濃淡ができると引力でチリが引き寄せられて回転し、更に物質が集まる。(風呂の水を抜くと排水溝の周りで、水が渦巻くのと同じだ。)
全体の大きな回転の中心に、多くの小さな回転が生まれる。
大きな回転の中心には莫大な物質が集まり、小さな回転の中心には少量の物質が集まる。物質が集まると温度が上がる。数百万℃に達すると核融合が始まり輝き始める。それが恒星だ。
太陽系には恒星が一つだが、2つ3つの場合もある。
太陽系という大きな渦の中には、小さな渦がたくさんでき、それらが小惑星となって太陽の周りを回る。小惑星は互いに大きくなったり、弾き飛ばされたりする。一部は太陽系に吸い込まれたり、宇宙に弾き出されることもある。
小惑星は離合集散を繰り返し大きくなっていく。
小惑星は大きくなれば惑星と呼ばれるが、小惑星と惑星にはハッキリした区別はない。(冥王星は惑星から準惑星に変更された)
惑星はたびたびの衝突で、土星のように輪ができたり、天王星のように自転軸が90度傾いたり、金星のように自転が公転と逆転したり、冥王星のように公転面が大きく傾いたものがある。
 




木星、金星、地球、火星は地球型惑星(岩石惑星)、木星、土星がガス惑星、天王星、海王星は氷惑星。ガス惑星も氷惑星も地面や地表がない。
地球の月は1個、火星は2個、木星は70個以上、土星は60個以上ある。
地球の月は小惑星との衝突(ジャイアント・インパクト)で生まれたらしい。誕生当時の月は、今よりうんと地球に近く、今よりうんと高速で地球の周りを回転していた。その影響で猛烈な嵐と激しい満潮干潮で地球も海もかき回され、それが生命の誕生に大きく役立ったとの説もある。

★もし木星が
今より50倍大きければ木星も恒星になり、太陽と木星はそれぞれ惑星を引き連れて互いに楕円軌道を回り(連星)、惑星は今とは全く別のものになっていただろうし、地球には生命が存在しないか、全く別の生命体になっていただろう。

★もし地球が
もっと大きければ大気圧も引力も強くて、生物は地表にへばりついていたかも。もっと小さければ引力は弱く大気も水も宇宙に逃げてしまう。もっと太陽に近ければ熱すぎて水は蒸発、森林は枯れ、もっと太陽から遠ければ水も森も凍りついて生命は存在できなかっただろう。今の地球はまさに奇跡の惑星なのだ。
★先日、大きな地震が起きたが、知っておいてほしい
地球は固体ではなく、煮えたぎるマントル(溶岩)で、ポタージュスープのようなものだ。表面のスープが冷えて薄皮になったものが大地であり、いつ薄皮が破れて溶岩が噴出してもおかしくない。その薄皮には、原発やコンビナートを立てていい場所など存在しない。いい加減無茶なこと、無謀なことをやめて、謙虚に自然な暮らしを取り戻さなければならない。