●スマホ脳
書籍「スマホ脳」がベストセラーになっている
「スマホ脳とは、まさにスマホ依存状態になっている脳」のことである。
スマホ依存状態とは、「手持ち無沙汰になるとスマホに手が伸びる。そんな時にスマホがないと不安だ。」「家族が一日中スマホを手放さない。声をかけても心はここにあらず。」「『少しだけ』と思ってスマホを手に取ったはずが、気が付いたら30分以上経っていた。」「SNSの投稿・チェックでいつも疲れている。でも止められない。」などをいう。スマホ利用者は思い当たることがあると思う。
スマホを常に長時間利用していると、以下の症状が出始めるようになる。
⦁ マルチタスクを繰り返すことで、集中力が低下すると同時に、長期記憶ができなくなる。(頭にきちんと入らなくなる)

⦁ スマホが手元にないと不安感やストレスが生じ、メンタルの不調と睡眠不足が起きるようになる。画面のブルーライトは自律神経を刺激するので、寝る前にスマホをやると睡眠を阻害する効果がある。
⦁ 常に刺激を求め、地道な努力をしないようになり、我慢する能力が下がるとともにIQ(学力)の低下が起こる。



人間の脳はこの1万年変化していないので、急速過ぎる現代社会の変化についていけない状況にある。その反面、常に新しい情報や刺激には興味を持つ性質がある。
SNSの各種サービスは「人間の承認欲求」や「ネガティブを好む感情」などの心理面を利用して、意図的にサービスが進化するたびに、中毒性が増す仕組みになっており、我々はそれらへの対応を求められるようになった。
昔から「薬は毒でもあり、毒は薬にもなる」と言われるように、スマホも使い方を間違えると大変なことになる。スマホを上手に使うと、非常に役立つものになるが、使い方によっては中毒症状を引き起こすことに繋がる。
スマホはあくまでも道具であり、スマホに依存するのではなく、スマホを使いこなすことが大切である。
GAFAのトップは、そのことが分かっており、自分の子供達には「厳しい利用制限」を課していたという。
スマホ脳にならない対応策の基本は、「継続的に運動をすること」「睡眠時間を十分に取ること」「利用時間を制限すること」などがあり、それらを具体的に自分に適応させる方策を、各自が考えて実行することが望まれる。
私は、脱スマホに有効なこととして、「ボーリング週1回以上」「座禅週1回」「万歩計&時計のスマホ分離」「SNSはパソコン上で活用」「スマホは身に付けるのではなくバッグに入れる」などを心掛けるようにした。

先日の「あさイチ」で『だらだらスマホをやめるには?スマホ依存のチェックリスト&対策法』が特集された。
頭の中が情報過多になり、その解消時間をキッチリと取らないと、頭の中は「ゴミ屋敷」状態、認知症になりやすくなるとのこと。脳がゴミ屋敷にならないためには、「十分な睡眠時間」「適度な散歩や運動」「気分転換(趣味や音楽、自然に接する)」「寝る前1時間以上は触らない」などがあるようである。
参考までに「『スマホ認知症』危険度チェックリスト」「スマホ利用時間の実態」「脱ダラダラスマホ事例」を添付しておく。