■資本主義と社会主義、その先にあるもの③ |
資本主義と社会主義は時代に合わせて修正されていく必要があるが、「その先にあるもの」として深掘りする中で、「仕組みの修正」ではなく「仕組みの抜本改革(イノベーション)」が、必要とされていることに改めて気づいた。そして今現実化しつつある「究極の民主資本主義(グローバリズム)」と、修正社会主義から生まれた「究極の独裁資本主義(ナショナリズム)」の行き着く先は、同じ方向(最も経済効率的な社会システム)ではないかということである。 |
①資本主義社会の中にGAFAの存在がある。このプラットフォーム企業は独り勝ちの世界で、国を超えたグローバル経済圏の構築に向かって動いている。国家との関係のあり方を真剣に考えて、「個人監視と人間尊重のあり方」「国家との協調体制をどうつくっていくか」「新興企業との競争原理を機能させる方策の検討」などが重要課題となるであろう。 |
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以上のことを視点を変えて考えていく際に、立石一真氏が50年前に未来学会で研究発表した未来予測理論「SINIC理論(イノベーションの円環論的展開)」が参考になるかもしれないので、次回に紹介したい。 <参考> SINIC理論とは、 オムロン創業者・立石一真氏が1970年国債未来学会で発表した未来予測理論です。パソコンやインターネットも存在しなかった高度成長経済の真っただ中に発表されたこの理論は、情報化社会の出現など、21世紀前半までの社会シナリオを、高い精度で描き出しています。 |