■キャッシュレス決済

最近の各種メディア情報をみると、中国ではキャッシュレス決済が主流になってきており、現金を持たないで外出するのが当たり前になりつつあるとのこと。
日本のキャッシュレス比率は最新のデータだと18%。韓国の89%、中国の60%、アメリカの45%と比べると日本のキャッシュレス化は非常に遅れている状況にある。

そこで日本のキャッシュレス決済に関して少し調べてみた。
キャッシュレス決済(カード決済+電子マネー決済)には色々な形態があり、支払い方法で大別すると「プリペイド(前払い:Suicaなど)」「リアルタイムペイ(口座から即時払い:デビットカードやQRコードなど)」「ポストペイ(後払い:クレジットカードなど)」がある。
またキャッシュレス決済には、大きくは「カードで決済」と「モバイル決済」があり、そのうちの「モバイル決済」の中に「クレジットカード対応(Square、Coineyなど)」「非接触型対応(nanaco、Suicaなど)」「QRコード対応(LINEペイ、楽天ペイなど)」に分かれているようである。




キャッシュレス先進国は中国であり、その中国でキャッシュレス化が進んだ3つの理由は以下の通り。
①スマートフォンによる利便性向上の追及(通信インフラの遅れ)
② 中国では現金が信用されていなかい(偽札と汚れたお札の氾濫)
③モバイル決済(QRコード)の導入は事業者にとってもカンタン
もし、これが日本のSuicaのようなICカード決済であれば、端末の導入や審査で、個人の露天商が導入するにはかなりハードルは高いが、QRコード決済導入に事業者が用意するのは「スマホ」と「QRコードを印刷した紙」で事足りるため審査も必要ない。あるテレビ番組で見たが、中国では乞食の物乞いも、子供への小遣い渡しもモバイル決済のようである。(何となく違和感を感じる)
一昔前の中国からの観光客は銀聯カード決済が主流だったが、最近ではQRコードのアリペイやウィーチャットペイになってきているようである。

逆に日本のキャッシュレス決済が遅れている大きな理由として下記の5つがある。
①日本では偽札の流通が少なく、現金が信用されている。
② 加盟店手数料が高いため、クレジットカード加盟店が普及しづらい。
③現金で決済が終了するので、現金の匿名性が重宝されている。
④決済会社・方法が乱立しており、主要な決済サービスが生まれづらい。
⑤中国などの諸外国は、決済ビジネスの利益を「手数料からビックデータの収集と活用」

ビジネスモデルを切り替えているが、日本は依然として手数料ビジネスに終始している。

とはいいながら2008年からの8年間で、日本のキャッシュレス比率は2倍になっている。理由として下記の3つがある。
⦁ Amazonや楽天などのオンラインショッピングが普及し、クレジットカードを使う人が増えた。
⦁ 携帯電話、スマートフォンの普及で、支払いにクレジットカードを使うため、カードへの抵抗感が少なくなってきた。
⦁ SuicaやEdyなど電子マネーを使う人が増えた。
埼玉に住んでいる長男の話を聞いてみると、特に都市部ではスマホ決済(モバイル決済)も広がっていることなどがよく分かった。残念ながら熊本では、若者も含めてまだ実質的にスマホ決済を活用していない人が大多数のようである。


なおキャッシュレス化が進まないことによるデメリットとして下記の7項目が考えられる。
①少子高齢化が進む日本で現金決済は人手が必要となる(人手不足の深刻化)
②現金決済の維持に、日本では年間1兆円のコストがかかる(コスト削減要)
③無人コンビニなど新しいイノベーションの遅れが深刻化(世界に遅れをとる)

④訪日外国人の決済の利便性(今後は不満拡大が想定される)
⑤ 現金決済のレジ待ち(今後は不満拡大が想定される)

⑥クレジットカードなどのポイント還元のメリットを消費者が享受できない
⑦ 現金決済はお金の管理が面倒(無駄遣い抑制には
なるが・・・)

日本政府も、このような現状は把握しており、2020年の東京オリンピック、2025年の大阪万博などのイベントをキッカケとしてキャッシュレス化の推進を目指して目標策定(未来投資戦略2017に「2027年キャッシュレス決済40%」を明記)を
している。