■ 故山本先生と山本高広氏のこと② |
6月になってから、7月29日に熊本に来るので、昼食をご一緒したい旨のショートメールが来た。何回かのやり取りの中で、山本先生から長年指導を受けた亀井ランチの亀井社長と3人、ホテルキャッスルの桃花源で昼食をご一緒することとなった。 前日に熊本・五木地方の夏祭りのイベントがあり、熊本から大阪に移動する前の時間を使って3時間ほど会食懇談をセットしてくれた。 寡黙な山本先生と異なり、さすが芸人で思った以上にコミュニケーション力が豊かな方で、3時間近くいろいろな方向に話は広がっていった。 |
芸人になって以来、親子の対話も殆どなかったそうで、山本先生がどのような仕事をされていたかも知りたい意向があった。私から山本先生と出会って以来、熊本での専門家活動、共育塾1期生から協力いただいた話などをし、専門家派遣で3年ほど継続支援を受けた亀井社長からの話もさせてもらった。想像できない山本先生の実像にも、たくさん触れてもらったようで、初めて知ったこともたくさんあったようで、「そうだったのですね。」と感慨深げだった。 |
山本さんから芸人としての話も、いろいろ聞かせていただいたが、やり取りをする中で、中小企業診断士と芸人と、親子の仕事ジャンルは異なったものの、親子で共通するDNA(プロ意識、思考プロセス)を初めて実感したようだった。自分と親父は全く別人種と思っていただけに、共通DNAへの山本さんの気付きは、今回の面談で本当にいいプレゼントができたと思っている。 また初孫が生まれたばかりで、当日はお母さんが初孫の世話に上京中とのことだった。山本先生が亡くなられて以来、ふさぎ込みがちだったお母さんも孫誕生に大喜びで、非常に元気になられたそうである。父が生きていれば・・・との話もあった。 今、プロとしてのものまねの質を深めながら、仕事のジャンル(芸人コラボ、声優、俳優)も広げているようで、更に充実したプロ芸人を目指しているとのこと。「生き残りのための芸を広げる努力・高める努力をしていないと、弾き出される」という非常に厳しいプロ芸人の世界についても知ることができ、単なるものまねだけでは生き残っていけない世界を実感した。いかにピン芸人としての自分芸の世界観をつくっていくかについても、プライドを持って磨いていることを感じた。 8月に博多のイムズホールで『スペシャルものまねライブ「変人」in福岡2018』があるそうで、招待するので見に来ませんかとのお誘いを受けた。 |
そして8月12日の昼の部に、家内と二人で、博多のイムズホールで開催された『スペシャルものまねライブ「変人」in福岡2018』を見に行った。 前日に1回、当日2回のライブが行われたが、全て満席だったようで、このようなライブがこんなに集客力があることにも驚いた。 「原口あきまさ(ケイダッシュステージ)、ホリ(ホリプロコム)、山本高広(ワタナベエンターテインメント)、ミラクルひかる(アヴィラ)」という所属の異なる4人のものまねピン芸人が、コラボして行う実演ライブを観ていて思ったことは、徹底した顧客サービスを意識し、アドリブで演じている緊張感と集中力も背後に感じられ、さすが一人一人が個性豊かなプロフェッショナルだと実感した次第である。 次から次に繰り出すライブ感が聴衆を活性化させ、笑いあり手拍子ありと一体感が高まった後でのフィナーレ、そしてアンコールにも応えた2時間半は、あっという間に終わってしまった。 詳しいネタばらしはしないが、最新のアメフトやボクシングネタ、政治ネタまで含めて、爆笑の連続だった。私にはよく分からないネタもいくつかあったが・・・ |
終了後に山本高広氏が挨拶に来てくれて、家内とのスリーショット(自宅用)とツーショット(フェイスブック用)を撮ってもらった。 お笑い界においても、昔はタブーだった異事務所・芸人間の相互扶助、相互連携が始まりつつあることと共に、その効果も実感した一日であった。またテレビとライブの違いもよく分かり、滅多にできないいい経験であった。 山本高広氏に感謝です! |