■日光方面へのツアー旅行②

2日目の日光東照宮をあとにして、4カ所の滝巡りに向かいました。
最初に訪れたのは華厳の滝。日光周辺には四十八滝といわれるくらい滝が多くあり、最も有名とも言えるのが華厳ノ滝。中禅寺湖の水が、高さ97メートルの岸壁を一気に落下する壮大な滝で、自然が作り出す雄大さと、華麗な造形美の両方を楽しめます。上のほうからも滝を見ることができますが、やはりエレベータで下まで降りて眺める滝が、最も勇壮で感動を覚えました。
奥日光の3名瀑と言われる華厳の滝、竜頭の滝、湯滝に加えて、吹割の滝を見学しましたが、それぞれ特徴のある名瀑を見学できたことも印象深い出来事でした。
竜頭の滝は、両側に流れる間にある岩が、あたかも竜の頭のようなことから名付けられたそうです。湯滝は急峻で平らな岩盤の上を、糸を引くように流れており、観瀑台が滝壺のすぐそばにあり、非常に迫力があり、何ともいえない感銘を受けました。吹割の滝は小ナイヤガラと看板に書いてあり、期待に反して看板倒れの感じもありましたが、見る場所により景色が変わる非常に不思議な滝でした。


それから草津温泉に夕方到着し、先ず食事の前にガイドさんお勧めの湯畑見学に行きました。湯畑とは、湯の花を取るために作られた水路のようですが、温泉を折り返し折り返して流しており、草津温泉の町中にあるためにいつの間にか観光名所になったようです。日暮れ時だったこともあり、温泉の湯気が立ちこめて何とも言えない幽玄な雰囲気でした。



3日目は旧軽井沢に立ち寄り、お洒落な店が立ち並ぶ旧軽井沢銀座通りを散策し、ハイクラスな雰囲気をゆっくり楽しみました。我々の年代が持っている印象は、別荘地で天皇陛下と美智子皇后の「テニスが結んだ恋」のイメージが強くあります。旧軽井沢銀座通りの横道にある陛下と美智子様の出会いの場「軽井沢会テニスコート」を見ることができ、昔テレビで見た場面に思いを馳せました。天皇家と繋がりの深い老舗の土屋写真館で、昔の軽井沢の話を聞かせてもらったことも印象深いものでした。
旧軽井沢銀座通りに杉養蜂園が2店舗出していることに、非常にビックリしました。杉養蜂園の店員に話を聞いたら、2店舗出すことで売上増の相乗効果があるとのことでした。

その後、世界遺産の富岡製糸場を訪問見学しました。有料でしたが説明員から説明を受けながら案内してもらいましたが、明治初期に輸出産業振興の柱にすべく世界最大の製糸工場をつくり、フランスから技術者や作業指導者を招聘したそうです。そこに日本各地から技術者や作業指導者になる人達を養成したモデル工場です。その結果、日本全国で製糸業が基幹産業になった時期がありました。
改めて驚かされたのは、欧州の会社制度を取り入れた非常に近代的な工場であり、勤務時間8時間、産業医もいて医務室もあり、寮も完備していたようです。熊本からも長野濬平やリーダー候補の女工などが製糸技術を学んだ場所です。
私の祖父も長野氏等とともに、熊本の製糸業を立ち上げた一人なので、小さい頃に遊んだ鹿本製糸を思い出し感銘を受けました

その後は一路、羽田空港に向かって移動し、最終便で熊本に帰りました。
今まで多くのツアーに参加しましたが、今回の旅行は私にとっては、最も密度の濃い、また印象深い、楽しく満足度の高い旅行になりました。
夫婦での楽しいツアー旅行ができたことに感謝です!