中国人の考え方について①

先日、トランプ・習近平の首脳会談が米国で行われたが、北朝鮮の核・ミサイル問題により現在、「米国、中国、北朝鮮、韓国、日本」を含めて、戦争が起きかねない危機的状況を迎えている。
そのような中で、少し考えておきたいことがある。
中国人の国内・国際的な考え方ややり方に対して、長い間、日本人としては理解できないことがあまりにも多すぎるように感じてきた。(北朝鮮、韓国に対しても同じことを感じる。)
例えば
①中国のアフリカの国々への援助に対する当事国からの反発が高まっており、新たな援助を断る国々が増えているような話を聞いている。理由は、多額の援助金を渡すと同時に、中国から物資を調達し、また中国人の大量の出稼ぎにより現地の人の働く場も広がらず、施設や資源の権利も取られるケースが多いとのことらしい。要は中国が提供した金の大多数は中国に還流し、現地の施設や資源の権利まで取られる結果になるのに気付いたようである。


②日本や欧州の新幹線技術を利用(盗用)した中国のオリジナル新幹線?を、日本や欧州と競合して、インドネシアなど低開発国から超安値受注し、計画通りに稼働できないどころか工事がストップしている国も多発しているようである。インドネシアも日本に発注すればよかったと悔やんでいるらしい。
③国際司法裁判所により中国の所有権を否定されたものの、南沙諸島の自国権利と勝手に主張し、既成事実化するために埋め立てすることで軍事基地化していることにも驚かされる。権利主張の前面に立っていたフィリッピンも、ドゥテルテ大統領に代わってからは、主張がトーンダウンしているようである。

④長い歴史の中で、中国王朝の属国化していた時代が長かった韓国(朝鮮)において、西側諸国の一員である韓国が、一昨年になぜか韓国が中国寄りの施策を始め、中国からの要請に従い抗日戦勝70周年記念式典に西側諸国から唯一参加したり、中国主導の国際金融機関AIIB(アジアインフラ投資銀行)の副総裁ポストを韓国に与えたり、中国政府が韓流文化を大量輸入促進、また韓国旅行推進により中国観光客の大幅増で韓国経済も潤っていた。ところが種々の事情から中国寄りから米国寄りに舵を切り替えて、対北朝鮮対応のTHAAD(高高度ミサイル防衛システム)導入を決定した途端、手のひら返しにあい、中国は多様な韓国叩きを始めて韓国経済に大きなダメージを与えている。中国経済への依存度の高い台湾においても同様であるが、経済的にも政治的にも、中国に大きく依存することは属国化の道しかないことを痛感させられた。

⑤日本に対しても、歴史問題や領有権問題という名目のもとに、中国政府主導での日本企業襲撃事件や、不買運動、日本旅行禁止令など、幾度となく繰り返されてきている。領有権問題では、尖閣諸島の領有権を主張して、いろいろな既成事実化に向けた活動がされ、沖縄の領有権まで主張している話も聞く。日本は韓国ほど中国に依存はしていないために、影響が小さいことはいいことである。

次回に、中国人の考え方の根底にある中華思想について書きたい。