■年末に際して

 ついこの間正月を迎えたと思ったら、あっという間に年末を迎えました。
ジャネーの法則(生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢に反比例する)に述べられているように、歳を取るごとに1年間を短く感じるようになってきた感があります。
 今年を振り返ってみると、大変動の年といえるのではないかと思います。
先ず、天変地異として、地元の熊本大地震はじめ地震が多発しただけでなく、台風や大雨による被害も大きかった年ではないかと思います。
次に、世界情勢の激変があります。イギリスのEU離脱、アメリカのトランプ現象、EU各国での排他主義の顕在化、韓国の朴大統領弾劾など、既存政治に対する民衆不満の顕在化や、ISによるテロの世界拡散、北朝鮮のミサイル・原爆実験の多発、南シナ海への中国進出・尖閣諸島問題など世界政治情勢も更に不安定化してきました。
国内に目を向けると、明るい話としては、小池都知事の誕生やリオ五輪での日本選手の大活躍、羽生弓弦や高梨沙羅だけでなく、多様な競技での若手スポーツ選手の世界的大活躍などもあります。天皇陛下の生前退位に関する話にも驚かされました。
一方では、高齢者運転事故の多発、障害者施設での大量殺人事件、相変わらずの有名人の覚醒剤事件や幼児虐待事件など、暗い話もたくさんあり、日本が日本でなくなっていく時代背景を強く感じました。

私事では、何よりも熊本大地震では当事者となり、益城町で被災した次女一家と、震災の2日後に子供が生まれて実家に戻ってきた長女を迎え、夫婦二人の生活が8人生活となり、食料や水不足の中で、家内に負担をかけながらも何とか乗り切ったことが、最も印象深いことでした。熊本城マラソンンに夫婦で参加したことも思い出です。 
仕事面では、熊志共育塾を本格立ち上げし軌道に乗せたこと、南稜高校のSPH(スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール)事業(3ヶ年)に研究推進委員として参画したこと、創業セミナー2件をシリーズ担当し新たな創業セミナー原型をつくったこと、そして士信研(士業信金研究会)に加え向上研(企業支援力向上研究会)を立ち上げ、最終的に新向上研に統合したことなどありました。
今年1年に、またお世話になった方々に、心より感謝いたします。
 来年は皆さんにとっても、いい年になることを祈念しています。では、よい年をお迎え下さい。