■熊本地震A

  私の家族についてであるが、熊本にいる家族や兄弟・親戚については私の次女家族を除いて大きな被害に遭っていないようである。
次女の嫁ぎ先が益城町で、しばらく連絡が取れずに心配したが、17日午前中にやっと連絡が取れた。聞くところでは、前震の際は少しの被害であり住める状況だったが、本震後に家への通路が陥没した上に、家まで半壊して住めなくなってしまったようである。本震後は避難所にも行かずに近くの安全な場所にいたようである。
しばらくは私の家に避難することになるかもしれないが、今からの生活再建が大変だろうと思う。しかし公的支援をもらいながら、一つ一つ地道に片付けていくしかないだろう。

 逆に嬉しい話として18日朝、長女に元気な女の子が生まれたことも付け加えておく。予定日よりも10日早く、また入院して間もなく生まれたが、今回の地震が出産促進剤の役割を果たしたのかもしれない。
早速、入院先に娘と孫の顔を見に行ったが、断水状況の中ではあったが母子とも元気で安心した。これで私の子供3人にそれぞれ孫が二人づつ、合わせて6人の孫(男2人、女4人)となった。
地震後の様々なことを経験する中で、疲れも少しでてきているような気もするが、社会インフラもだいぶ回復してきている。今から水道を含めて社会インフラも正常化に向かい、不足物資も今では解消しており、甚大被害を受けた地域を除いては通常生活に戻るのも近いと思われる。

 アメリカから、台湾から、また全国の多くの親戚・知人の方々から、お見舞いや心配のメール・電話をいただき、ありがたくまた嬉しくもあった。中には数十年ぶりの電話連絡で懐かしい方々からも頂いたりして驚いた。長距離電話がなかなか繋がらなかった話も多く、災害時にはこちらが思う以上に電話が繋がらないことを、改めて実感させられた。また見舞いの品も、いろいろなところから送っていただいた。
これだけ多くの方々からお見舞いいただいたことに、心より感謝している。

 オフィスのほうは前震後に片付けに行き完全修復したのだが、本震ではそれ以上の被害が発生し、元の木阿弥となってしまった。当面は棚の中のもの、棚の上のものは、床に置いた状況にすることとした。
正常化に向けて形だけの現状復帰が精一杯で、まだ書類の整理が全くできていない状況だったが、5月連休の「篠栗八十八ヶ所巡り」を取り止め、事務所内の書類の整理整頓を行うこととした。「災い転じて福となす!」である。
この際、要らないものは思い切って捨てる気持ちで、少しづつ整理整頓しているところである。整理整頓とは「要るものと要らないものを区分けし、要らないものを捨てる」ことであるが、今回、やってみていくつか感じたことがあるので、以下に記載しておく。

@ 最近はプリントアウト資料に関しても、パソコン内にデータとして保管しているものも多く、また昔だったら、情報収集するのが大変だったこともウェブ検索で簡単に入手できるようになっているのに、大事に残す習慣がありダブル保有しているものの多さを再認識した。基本は「もったいない」精神で、捨て切れないで溜まっていたものが、どれだけあるかを改めて実感させられた。捨てる気になれば、大多数の資料は捨てても問題ないのかもしれない。相当数捨てるようにしたが、それでも残すものも多いのが実情である。
A 経営コンサルを始めて20年くらい経ち、この間、多様な企業に対して様々な支援をしてきたが、資料を見ながら様々な思い出が蘇ってきた。倒産企業も様々。「倒産し夜逃げして社長が行方不明、親子喧嘩の末に無責任経営で倒産、職人社長の過大設備投資で資金的に苦しみ抜いた末に倒産、会社更生法で生き残り頑張っている企業などなど」。また大幅債務超過の中したたかに生き残り成長している企業、息子の将来を考慮し本業を幹部社員に譲渡し業種転換した企業、親族内軋轢が激しいが財務内容盤石の超優良企業、親子で夢を共有し地道に事業拡大を目指し変化・成長・発展し続けている企業、厳しい経営状況を経営革新で蘇った老舗企業、創業期に知り合い事業拡大を続けている企業、地道な努力で脱下請けに向かっている元気企業などなど。中小・零細企業経営者の生き様をたくさん見てきたことを改めて実感した。
B 自分が歩んできた脱サラ後の人生の推移を振り返る中で、何故か「人材育成」がライフワークになっていることを再認識した。これに関しては、「ライフワークへのプロセスA」に記載しているので、ここでは省略する。
http://homepage3.nifty.com/chieikasu/lifework/life111.html

  地震を乗り越え「今から、ここから!」で活動を始めていきたい。感謝!