■熊本の紅茶

 最近の熊日に、「熊本紅茶に熱視線」の見出し、「深く、まろやか」「生産急増、全国4位」「東京、香港にも販売」のサブタイトル、特別枠に「100年ぶり“やまが”が復活」が掲載されていました。
私は、この「やまが復刻紅茶」を、あるところで飲んだことがあります。
今年3月、新しくなった新町・長崎次郎書店の2階にある喫茶室に寄りました。
結構、混んでいましたが、歴史のある店内の雰囲気もあり、窓辺から市電を眺めることができ、時間の流れがユックリとした場所でした。この喫茶室には、その後も電通大の竹内特任教授とも一緒に行ったことがありますが、オススメの場所です。
ここで目に止まったのが「山鹿復刻紅茶」で、渋みが少なく、まろやかな美味しさでした。この紅茶に関する冊子も置いてあり、この記事の中に詳しく記載されていますので、その概要を紹介します。


 政府は、明治8年(1875年)に日本で最初の紅茶伝習所が山鹿にできましたが、中国風の製造法だったために、海外での評価が得られず、この伝習所は廃止となりました。その後に山鹿市鹿北に新たな伝習所が設置され、新たにインド風の製造法を試すなど試行錯誤をして軌道に乗ってくると、会社も次々とつくられ、熊本県は全国有数の紅茶生産県となったようです。
一時は本場イギリスやロシアにも輸出していたそうですが、日露戦争をさかいに徐々に衰退し、大正時代には殆どつくられなくなり、昭和35年には完全に途絶えてしまったそうです。
藤本製茶の藤本さんが、いろんな文献を調べて、山鹿で国産紅茶づくりをしていた事実を知り、5年の歳月を調査研究にかけて、2009年に地元の「岳間茶」を使った紅茶を100年ぶりに復活させて販売を始めたとのことです。 

 山鹿は我が故郷でもあり、歴史の不思議さとロマンを感じるストーリーはブランディング効果抜群で、今から徐々にブレークしていくことに期待したいと思います。
頑張れ、山鹿復刻紅茶!