■未来社会への視点/オムロン創業者・立石一真氏から学ぶE |
立石一真氏について詳しく知りたい思いに駆られ、書籍を6冊読むこととした。その結果、平田耕也氏に加えて立石一真氏のことも、熊本の次世代を担う人材に伝えたい思いが募り、とりあえず立石一真氏の年表を整理してみた。 立石一真氏は1900年9月20日に熊本市新町で出生。1921年に熊本高工電気科(現:熊本大学)を卒業。兵庫県庁勤務後に1930年に京都で「採光社」設立。1933年に33歳でオムロンの前身、立石電機製作所を設立。 |
1933年 5月10日大阪で立石電機製作所創業 (立石一真氏33歳) 配電盤用継電器、レントゲン撮影用タイマーを開発製造 1945年 終戦、京都で事業再生。自動化社会(オートメーション)へ (45歳) 1948年 立石電機株式会社設立 1953年 米国視察(フォード工場でオートメーションと出会う) 1955年 オートメーション(上野陽一氏)、サイバネティックス(西勝造氏) との出会い、オートメ化創業元年(第2の創業) (55歳) |
1959年 社憲制定 :我々の働きで、我々の生活を向上し よりよい社会を作りましょう。 1960年 無接点近接スイッチ 中央研究所設立 (60歳) 1963年 偽札鑑別機 、多能式自動食券販売機 日本初 1964年 電子自動交通信号機 1965年 クレジットカードによる自動販売システム 1966年 カード式自動現金払出し機 日本初 |
現金自動支払機 |
1967年 無人駅システム がん細胞自動診断機 1969年 卓上電子計算機 1970年 未来学会で「SINIC理論」を発表(70歳) 1971年 オンライン現金自動支払機 1975年 情報化社会へ 3C技術:コンピュータ・コミュニケーション・コントロール 1978年 電子血圧計 1983年 電子体温計 |
1987年 超高速ファジーコントローラー、ファジーチップ開発 1990年 立石電機鰍ゥらオムロン鰍ノ社名変更 1991年 1月12日 立石一真死去 (享年90歳) 2005年 最適化社会(サイバネーション&バイオコンピュータ)へ 最適化創業元年(第3の創業) |
上記年表から分かる通り、1955年のオートメ元年以降、オートメーション事業に進出し、世界の社会インフラの基礎技術をオムロンは次々と開発・実現していった。具体的にいうと、交通管制システム、自動券売・改札システム、銀行のオンラインシステムなどであるが、オムロンが開発していった世界初の技術開発とシステム化により、現在も全世界で機能していることになる。 |