■ソーシャルメディア・マーケッティング@ |
昨年6月に、10年ぶりに「近代マーケッティングの父」と言われるフィリップ・コトラーが来日して「コトラー・カンファレンス2013」が開催され、今年も3月3日に来日し「フィリップ・コトラー マーケティング・フォーラム2014」が恵比寿ガーデンプレイスで実施された。また日経新聞の「私の履歴書」にも掲載されたりして、注目度が更に増しているようである。 まさに本質的な情報革命が始まり、ソーシャルメディアの社会的な影響力も高まっていく中で、コトラーが発する「マーケッティング3.0」とか、「ソーシャルメディア・マーケッティング」という言葉が重みを増してきている。 そこで、先ず「マーケッティング3.0」に関する書籍「コトラーのマーケッティング3.0(副題:ソーシャルメディア時代の新法則)」に関する概要記載内容をウェブから抜粋し、以下に紹介しておく。 |
本質的な情報革命が始まり、ソーシャルメディアの社会的な影響力も高まっていく中で、物の売り方や顧客の満足を中心に考える古典的なマーケティングの概念を完全に逸脱し始めている。核となるのは、これからの企業のミッションやビジョンのつくりかたの話になっていくだろう。従ってマーケティング担当者だけではなく、経営者が読むのにふさわしい内容だといえる。 マーケティングは第三段階に進化した。 1.0 製品中心のマーケティングの時代 2.0 消費者指向のマーケティングの時代 3.0 価値主導のマーケティングの時代 |
マーケティング3.0とは、 協働マーケティング 文化マーケティング スピリチュアルマーケティング(精神の充足の意味) の3つの要素の融合である。創造性、文化、伝統、環境といった分野で価値創造に参画できる企業こそ、ソーシャルメディア時代の勝者となるであろう。マイクロファイナンス、ソーシャルビジネス、BOP市場、グリーン市場など未来の成長市場におけるケースも示されている。 |
消費者の精神に訴えかけるブランドに必要な3つの要素が次の3@である。 ブランド・アイデンティティ ブランド・インテグリティ ブランド・イメージ 今からはポジショニング、差別化、ブランドの整合性を保つことが重要課題になっていく。 多様な価値観のグローバル世界では、コミュニティ全体の幸福という大義名分を持つことが、最強のマーケティングになるということである。経済や経営が分かるだけでは、もはや経営者は務まらないという厳しい話でもある。 |