■日本が世界平和に貢献するG 「独走する日本」日下公人著より

   「世界の未来は進むだけ進み、その間、宗教や国家間で幾度か争いは繰り返され、最後の戦いに
 疲れる時が来る。その時、人類は真実の平和を求めて、世界の盟主をあげねばならぬ。」と、どこかに
 書いてあったが、中東における長期戦争のニュース番組で、右往左往している女性・子供を含む
 住民の疲れ果てた表情を見るたびに、この言葉を思い出す。
 今回、現在世界中で起きている種々の事実を調べていくうちに、世界的な行き詰まり感の中で、現状の
 延長線上には世界破滅というか地球破滅しかなく、それを克服すためには「人類の意識改革」という
 智慧が試されているように感じざるを得ない。外国人に「理解できない日本人」と言われ続けてきた日本
 こそが、リーダーシップを発揮して共存共栄の世界をつくり上げていくことが大切なことではないかと
 考えた次第である。世界各国が日本人の持つ価値観を学ぶことにより、自己中心の宗教戦争や国家
 利害戦争という「部分最適からの脱却」、即ち国や宗教を超えた「人類の全体最適」を求めているように
 感じる。そこで「日本が世界平和に貢献する」というテーマでコラムを書くこととしたが、テーマが大きい
 だけに、なかなか整理がつかないままに回を重ねてきた感もある。

 今迄の調査の中で「日本」を表現するキーワードについて、思い付くままに羅列しておく。
何かの時に、この言葉の中から得るものが出てくるかもしれない。
相互扶助、分かち合い、思いやり、調和、曖昧力、受容・共感、許す、認める、親しみやすく、
善良で悪意がない、敬意を払う、武士は誇りを持つ、恭順は内面から発している、忠誠の
美徳、理性的、ものの道理を理解しその道理に従う、富者も貧者もない、質素と正直、素朴で
純粋な民族、清めの手続き、日が昇る方向に顔をむけて柏手、神への敬虔な感情、調和=
自我と社会の調整、見えない部分(心など)を大切にする、道(柔道)の精神。
 
   いろいろなことを調べていく中で、日下公人氏の「独走する日本」という書籍(PHP研究所
 発行、税込1,575円)を知った。
 PHPパブリッシングのウェブ・マガジンに、この書籍の要約的な記事が掲載されているので、
 紹介しておく。
 http://php-p.com/webmagazine/kusaka/dokusou/01.html



  ウェブマガジンでは、
 経済のみならず、精神や思想で日本は世界をリードする──。日下公人氏の著書
 『独走する日本』より5編を掲載し、自らは気づきにくい日本人の精神のありようと
 独走ぶりを、世界との対比で浮き彫りにする。
 との前書きがあり、
 1. 長く住んだ外国人は日本を褒めている
 2. 一神教と多神教、大陸と島国
 3. 日本が発明した普遍的な世界思想
 4. 対比して日本にない三つのもの
 5. 欧米の自我、日本の自我

 と5つの項目でまとめてあり、コラムの締めくくりに最もふさわしい内容だと思ったので、
 次回より、5回シリーズ  でそのまま掲載することにしたい。
 この内容に興味を持ち、もっと深く知りたいと思った方々は、是非ともこの書籍を購入
 されることをお薦めする。