■日本が世界平和に貢献するA
    〜戦国・江戸時代以降に来日した外国人の日本人観@〜
  初回で、韓国人で社会人になってから27歳で来日し、韓国人としては理解できない日本人や日本文化に
 戸惑いを感じながら、長期間滞在して調査研究するうちに、その素晴らしさを理解できるようになり、最終
 的に日本人に帰化した呉善花さんを採り上げた。
 一般的に外国人が長期滞在(5年以上)すると、日本人や日本文化の理解度が増すようだが、短期滞在の
 外国人は、日本を理解できずに帰るようになり、おかしな国と思うようである。
 彼女は、大人になってから日本と韓国の文化を、深く実感しているだけでなく、多様な事象に興味を持ち、
 その比較を徹底的にやってきた方である。
 日本人が当たり前と思っていることが、本当は当たり前でないことを日韓比較しながら紹介する内容は、
 日本人にとっては、「目から鱗」のことが多くある。それを論理的に説明できる能力には、驚くばかり。
 拓殖大学国際学部教授をしており、呉善花教授の講座は大学きっての人気講座で、いつも満席だそう
 である。
   今回は、「戦国・江戸時代以降に来日した外人の日本人観」について
 書きたいと思う。今までいろんな形で聞いたことのあることも含めて、下記の
 WEBから抜粋したものを含めて紹介させていただく。
 *日本の心、世界の声(細川一彦のオピニオンサイト)
  http://homepage2.nifty.com/khosokawa/j-mind08.htm
 *日本の素晴らしい歴史(JUGEM:ブログ)
  http://mozugoe.jugem.jp/?eid=10
 *ドラッカー名言録(株式会社ポートエム)
  http://www.portem.co.jp/newpage2.htm
 *独走する日本(日下公人氏)
  http://php-p.com/webmagazine/kusaka/dokusou/01.html
 
 多様な外国人が時代を超えて、日本人観や日本文化に触れて自国の実情と比較して
書いているわけだが、時代を超えて共通するものが多くあることは、それらが日本人の
DNAに埋め込まれたものであるのだと思っている。
これらの中から、今からの日本だけでなく世界的にも学び育てていくことが、今からの未来
社会を幸せなものに作り上げる上で、非常に大切ではないかと実感した次第である。
 @ 先ずは、戦国・江戸時代の日本に来た外国人は宣教師が中心であるので、有名なフラ
 ンシスコ・ザビエル(スペイン)の言葉から紹介を始める。(「日本の心、世界の声」より)
 今から450年ほど前、初めて日本に来たヨーロッパ人宣教師たちは、日本人の徳の高さや
 優秀性に驚いた。フランシスコ・ザビエルは、イエズス会東インド管区長として、天文18年
 (1549)に日本に来た。滞在3ヶ月後、ザビエルはインドのゴアにあるイエズス会にあてて、
 次のように報告した。
 「この国民は自分たちがこれまで接触してきた諸国民の中で最高に傑出した人々である。
 まだキリスト教化されていない国民で日本人ほどに優秀な者はない。彼らは総体的に親し
 みやすく、善良で悪意がない。……日本人は大概貧乏である。だが武士たると平民たる
 とを問わず、貧乏を恥だと思っている者は一人もいない」
 ザビエルは、さらに続けて書いている。
 「日本人は侮辱や嘲笑を黙って忍んでいるようなことは決してない。平民は武士に敬意を
 払う。同様に武士は誇りを持って領主に仕えている。領主への恭順は内面から発している。
 領主に反逆して受ける処罰の屈辱よりも、忠誠の美徳に欠けることが自分の名誉の否定に
 なると考える、その名誉心の誇りが強いからである」
 またザビエルは、日本人が「理性的」であることを強調している。ここでいう「理性的」という
 言葉は、単に感情的ではないということではなく、ものの道理を理解し、その道理に従うと
 いうことを意味する。日本人に「理性的」な特徴を認めたザビエルは、賛辞を惜しまなかっ
 た。
  A次に、江戸幕末に日本に来て開国を迫った時期の外国人が書いたものから、初代米国
 総領事タウンゼント・ハリス(米国)の「日本滞在記」から抜粋された言葉である。(「日本の
 素晴らしい歴史」より) 
 「彼ら(日本人)は皆よく肥え、身なりもよく、幸福そうである。一見したところ、富者も貧者も
 ない−これが恐らく人民の本当の幸福というものだろう。私は時として、日本を開国して
 外国の影響を受けさせることが、果たしてこの人々の普遍的な幸福を増進する所以である
 か、どうか、疑わしくなる。私は、質素と正直の
 黄金時代を、いずれの他の国におけるよりも、より多く日本において見出す。」
 
 次回に続く