■新たなネット時代の到来A

  前回のコラムでのべたように、私自身の理解度を増すためにも、「最新のネットサービス」を簡単に紹介
 して おくこととする。
 なお以下の説明文に関しては、多種類の書籍やネット情報を調べて、整理して作成したものであることを
 断っておく。
 
 @ クラウドコンピューティング :ネットワーク上に存在するサーバが提供するサービスを、それらのサーバ
 群を意識することなしに利用できるというコンピューティング形態を表す言葉である。
 ネットワークを図示するのに雲状の絵を使うことが多いことからきた表現。雲の中にはハードウェアやソフト
 ウェアの実体があるが、その中身は見えない(気にしなくてよい)というイメージである。自分の利用している
 ソフトやデータについて、どこに置かれているかということを意識する必要がない。難しいことを考えずに、イ
 ンターネットにアクセスする環境があれば、自分のファイルを閲覧したり、編集したりできるようになる。
  A SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス) :人と人とのつながりを促進・サポートする
 コミュニティ型のWebサイト。友人・知人間のコミュニケーションを円滑にする手段や場を
 提供したり、趣味や嗜好、居住地域、出身校、あるいは「友人の友人」といったつながりを
 通じて新たな人間関係を構築する場を提供する、会員制のサービスのこと。人のつながり
 を重視して「既存の参加者からの招待がないと参加できない」というシステムになっている
 サービスが多いが、最近では誰も自由に登録できるサービスも増えている。SNSの草分け
 はフレンドスターであるが、世界でユーザー5億人を超えるというフェイスブックが有名で
 ある。日本の草分けがグリーであり、日本で最大のSNSはミクシーである。
B グーグル :インターネットの検索エンジンの一つ。同エンジンを運営する企業の社名でもある。Google社は、1998年9月に当時スタンフォード大学の大学院生であったLarry Page氏とSergey Brin氏によって設立された。元々スタンフォード大学内の研究プロジェクトとして立ち上げられたシステムで、当該Webページへのリンクの多さなど、WWWの構造を利用してページのランク付けを行うことにより、他社のサーチエンジンよりも有用な結果を出力すると言われている。多くのサービスを準備しているが、主なサービスとして「グーグル検索」「Gメール(検索機能とスパム対策に優れた大容量ウェブメール)」「グーグルカレンダー(予定やイベント情報を整理して友人と共有)」「グーグルマップ(住所、お店、サービスをドラッグできる地図で検索)」などがある。
 C エバーノート :ウェブサイトを通じて登録し、アカウントを設定すれば、誰でも無料で利用できるように
 なり(有料のプレミアム版もあり)、同社が提供するサーバ上にテキスト・画像・PDFファイルなどのデジタル
 データを保存することができる。各自が設定した「ノートブック」と称するサブジェクトごとにデータを保存、
 記録したものは全て自動的にインデックスが作られ検索可能となる。任意のタグを付けたり、別のノート
 ブックに整理することもできる。
 D シュガーシンク :インターネット上のサーバーでファイルを預かる「ネットストレージ・サービ
 ス」に、ファイルやフォルダーごとの更新履歴を、きめ細かく自動保存する機能を追加したの
 を「ファイル同期サービス」という。会社や自宅、出張先などでそれぞれ異なるパソコンを使っ
 ていても、各パソコンのファイルが自動的に更新されるため、ユーザーは常に最新のファイル
 を利用できる。いわば各ファイルが「同期」するわけで、新しいファイルに古いファイルを
 上書きするというミスもなくなり、管理の手間が省ける。

 E ツイッター :ブログ・SNSとチャットの中間のようなシステムを持つ。各ユーザーは140文字以内で
 「つぶやき」を投稿し、投稿ごとに固有のURLが割り当てられる。自分専用のサイト「ホーム」には自分の
 投稿とあらかじめ「フォロー」したユーザーの投稿が時系列順に表示され、「タイムライン」と呼ばれる。
 メールやIMに比べて「ゆるい」コミュニケーションが、フォローを介して成立したグループ内に生まれる。




F ユーストリーム :Ustream(ユーストリーム)とは2007年の3月に設立されたアメリカの動画共有サービスである。ライフキャスティングやライブビデオストリーミングなどのプラットフォームを提供する、さまざまチャンネルネットワークで構成されている。動画視聴者とのチャット機能や、視聴者から投票を受け付ける機能などがある。「YOUTUBE」との一番の違いは、スポーツ中継やニュース、公演・セミナーなどのライブ配信が可能なので、その場にいる臨場感が味わえること。「YOUTUBE」では、どうしても動画がアップロードされるのを待つのみになってしまう。また「YOUTUBE」では、10分間との時間制限があるために分割が必要となるが、Ustreamは長時間放映できる。

G スカイプ :Skypeユーザー同士であればいくら通話しようが無料。一般電話へ掛ける分も格安で掛けることができる上、番号通知が不可能だが番号契約することで一般電話からSkypeに掛けることもできる。必要なものはヘッドマイクセット(あるいはイヤホン)だけで、通話品質も回線次第で一般電話をも越えることもある。また、メッセンジャーや、ファイル送信機能、画面共有機能なども搭載されている。また、Skypeの特徴として、20人ほどで同時に通話(会議通話)することの出来る機能がある。最大何人かは不明。その為、日本ではPeercast・ Razzie経由のインターネットラジオでは定番アプリケーションともなっていることも多い(代表的なものにVIPスカイプ電話相談室、そろばんぐみなど)。
  これらのサービスをうまく組み合わせて、パーソナルネット環境をつくり出すことで、非常に有効なネット
 活用ができるように感じており、今から徐々に私の新たなネット環境を、つくっていきたいと考えている。
 今もっているイメージでは、クラウドコンピューティング環境をつくり、グーグル・カレンダーやグーグル・マッ
 プ、それに加えてエバーノートを活用して、シュガーシンクでネットストレージサービス、ファイル同期サービ
 スを加えることで、使いやすい環境ができるように考えている。現在はオフィスに大型画面のPCと携帯
 ノートPCを使っているが、携帯用は今のところI−Padに切替えたいと思っている。
 次の段階では、ユーストリームやスカイプも使いこなせるようになりたいと思っている。

  最後に、新たなネット環境を駆使している方からのメールに、以下のような言葉が記載されていたので、
 紹介しておきたい。
 「TwitterやYouTubeが短期間で爆発的にヒットする理由は、ユーザーにコンテンツを作らせている
 からです。自分でコンテンツを作るな、入れ物を作れ!これからの時代はこの視点が重要なのです。」