A予定を立てる。気の合った人同士同じメニューを立てることで、「わいわい、がやがや」できる利点がある。メニューは数え切れないほど用意してある。「何時にあんまをしようかなぁ?」など、職員と会話しながら予定を立てる。なお、職員の行うメニュー(ほぐし、あんま)以外は途中で変更しても構わない。「疲れたからここで休憩しよう」、「あっちのメニューの方が面白そうだ」など、自分の意思で変更することもできる。 |
|
Bバイタルチェックをする。ここでは自分の血圧は自分で計測して報告する。体温も自分で計測する。このバイタルチェックを自分ですると、村独自の通貨「ユーメ」を10ユーメ貰える。(「ユーメ」とは、当施設独自の地域通貨であり、「ユーメ」を利用して日々の活動に利用している。稼ぐメニュー、使うメニューをいろいろ用意してリハビリやボケ防止に役立てている。) |
|
C午前中は、予定に従って好きな行動をする。パソコンの初心者コースに参加したり、片手の料理教室に参加したり、温水プールで健康体操など、午前中に行われるメニューに参加する。職員から「こんなメニューを用意したのでやってみませんか?」の声かけはあるが、「これをやりなさい」「これをやりましょう」は一切なし。あくまで自分の意思が尊重される。予定を立てた上で「ボーっとする」のは構わない。お茶を飲むのも自由意思である。必要な人には、職員がそっと「水分をとりませんか?」と声をかける。 |
|
Dここの昼食はバイキング方式である。その日の利用者さんそれぞれの茶碗、湯のみ、箸が各自の保管箱に入れて積み上げてある。街角広場の中央に、ご飯、おかず、味噌汁、漬物、お茶など鍋、大皿に入れて並べてある。各自、好みの量を盛り付けて、周りのテーブルに運んで食べる。移動にはワゴンが用意され、杖なしで移動する。食事が済むと、自分で下膳をする。時には、自分で作って食べるメニューも用意されていて、これも生活に必要な「リハビリ」である。「お食事の時間ですよ」のお知らせは最近廃止された。おおよそ時間に集まって、準備できていれば食べる。遅く行って混雑をさける。などなどで、だいたい1時までには終了。 |
|
E昼食が終わると帰る時間まで朝立てた予定に従って自分で行動する。パソコンを勉強して村の新聞を発行する(月1回発行)人もいる。ご希望は村役場まで。ホームページに挑戦する利用者も多く出てきた。マージャンをしたり、囲碁をしたり、午後に設定してある「デジカメ教室」「パンづくり」、時には「果実酒づくり」などのメニューもある。団体行動の強制は一切なし。3時前になると、自分の茶碗・箸・湯のみを捜して保管箱に戻す。これをすることで「YUME」がもらえる。3時頃から村のカジノが始まる。ここで、YUMEを稼ぐ人もいる。おやつも材料が用意してある。「たこやき」「ホットケーキ」「いも」「ミカン」「リンゴ」・・・・日によって異なるが、自由に食べ適当にお茶を飲み、時間がくれば帰り仕度を始める。 |
|
F帰りの時間が近づくと、適当に帰り支度を始めるが、「お帰りの時間です」の合図はない。4時出発が明記されているだけで、時間のかかる人は早くから準備することも自由である。朝と帰りの送迎車は順路によって異なり、自分で車を確認し乗車する。ここでも職員は見守りと手助けだけ。送迎車に大きく描いてある「夢」の字は、1台1台異なっている。自分が乗る車の確認方法はデジカメで撮影した車の写真に各自の名前が表示されているので、「夢」の字の色と車のナンバーを記憶し、乗車する。「お帰りの時間ですよ」「準備してください」のコールはなし。「帰る時間だから後始末をしようね」と、お互い声を掛け合っている。あくまでも利用者主体。遅れることもなく、予定時刻には出発できる。ご自分でできることはご自分でする。どうしてもできない部分は、職員が手伝いをする。これによって自立の意識が芽生えてくる。
(写真は「夢のみずうみ村」HPより抜粋)
|
|