■ クリニクラウン

 先日、新聞で「クリニクラウン」という言葉を初めて知りました。皆さんご存知でしょうか。

 「クリニクラウン」とは、主に入院生活をおくる子供たちの病室を定期的に訪問し、遊びやコミュニケーションを通じて心のケアをする専門家のことで、日本では「臨床道化師」と訳されているようです。クリニクラウンという言葉は“クリニック”(診療所)と“クラウン”(道化師)を合わせた造語です。
クリニクラウンには優れた表現力はもちろんですが、看護・衛星など病院内で活動するための知識や心理学的な知識も必要となります。
 発祥はアメリカで医師のハンター・アダムス(通称パッチ・アダムス)が、笑いの効果を
治癒に生かそうと考え、1960年代末に始めたと言われています。彼の半生を描いた
映画「パッチ・アダムス」、これが世界に認知されるきっかけとなったようです。
 先進地はオランダで、1992年に国民の寄付でクリニクラウン財団が設立されました。現在、募金による年間の活動資金は約8億5千万円、スタッフは80名で専門的に教育を受けたクリニクラウンが60名、マネージメントスタッフが20名。たくさんの国民に支持されている団体の一つです。オランダの国土は九州地方とほぼ同じと言われていて、このメンバーで国内の病院を定期的に訪問することが出来ているそうです。
また、オランダではクリニクラウンは職業としての地位も確立することが出来ているということです。
    日本では2005年にクリニクラウン協会が設立されたばかりで認知度も低く、募金のみで成り立つ協会の運営は潤沢でないとのこと。しかし、2006年には日本人初のクリニクラウン、男女4名が誕生し大阪の母子保健総合医療センターなどで活動も始まりました。こらからの活躍に期待し、応援していきたいと思っています。            
日本クリニクラウン協会のHPアドレス
↓  ↓  ↓
 http://www.cliniclowns.jp/