■ 体内時計

 日経ビジネスに体内時計についておもしろい調査結果が書いてあったのでご紹介します。
 
 体内時計とは一日24時間のリズムをきちんと刻んでいる体内に組み込まれた置時計
ようなもので、私達が一日のうち、昼間に活発に活動し、夜間に眠くなることと関連している。
 研究が進むにつれて体内時計には一日で一回転する「置時計型」と数十分程度の短時間
の感覚を担う「砂時計型」の二種類があることがわかってきた。

 さらにこの砂時計型の体内時計の働きは、寿命とも関連してるかもしれない。
 実験は、高齢者300人を対象に、時計を見ないで1分間を数えてもらうことにして
予測した1分が実際より@15秒以上長かった人、A15秒以上短かった人、Bどちらにも当てはまらない人の3群にわけて、5年間経過を追った。
 その結果@の15秒以上長かった人の方が明らかに死亡する人が多く、心臓病や脳梗塞
などの発症頻度も高いという傾向がみられた。@の人が「早死にタイプ」Aの人が「長生きタイプ」と言える。実際の1分よりも予測した1分が長い人の方がのんびりしていて長生きしそうにおもえる。だが、実際の1分が経った時に、まだ45秒くらいだと思っていると、結果的に
時間に追われてしまうので短命になると考えられる。ただしこれは75歳以上の高齢者を対象にした調査のため、すべての年齢の人にあてはまるとは言えないが。

                                     日経ビジネス6/19日号より