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 モナ・リザの微笑み

  レオナルドダヴィンチの代表作「モナ・リザの微笑み」について
       
 「モナ・リザは高脂血症?」
 医学を題材にした歴史ものを得意とする作家であり整形外科医でもある篠田達明さんの
 近著は「肖像画から見た歴史上の人物のカルテ」その中でモナ・リザは高脂血症だったの
 ではないかと推論している。

 モナ・リザの謎めいた微笑みには昔から諸説が伝えられてきた。高脂血症だったという
 説も欧米の医学者が以前から指摘していたことらしい。その理由は、左側の目頭に
 みえるしこりのようなもの。これを医師は眼瞼黄色腫と見立てた。飽食・過食が続くと
 血中にコレステロールがたまり、やがて体の各所にもたまっていき、盛り上がった
 ように見える。

 モナ・リザのモデルは16世紀フィレンツエのさる貴族の3度目の妻だったというからさぞ
 かし飽食の毎日をすごしたろう。高脂血症だけでなく、糖尿病や高血圧、軽度の肥満も
 患っていた可能性は十分にある。
 と、とてもおもしろい記事がありましたのでご紹介します。
 
 *近年、高血圧、糖尿病、高脂血症といった病気が軽度に合併している状態のメタボ
 リックシンドロームが注目されているが、軽度だから、本人に自覚症状はほとんどない。
 しかし、放置すれば動脈硬化性の心臓病、脳卒中の発作を起こす確立が高い病態。


                                    日経ビジネス:医の雑学より