■二つの映画

 2本の対照的な映画を観ました。これまで、あまり映画を楽しむということはなかったのですが、
この2本は忘れられない映画となりそうです。
ひとつは、今秋公開され大ヒットとなったジョニー・デップ主演の「チャーリーとチョコレート工場」。
もうひとつはオリビア・ハッセーが熱演した「マザー・テレサ」。どちらも涙が出ました。
もちろん、「チャーリーとチョコレート工場」は笑いの涙、「マザー・テレサ」は感動の涙です。

  「チャーリーと〜」は、TVで見ていた予告CMではおとぎの国のハッピーなお話なのかと勝手
 に想像していたのですが、実際はもちろんハッピーエンドなのですが、とってもシュールで
 痛快!でした。チョコレート工場見学を当てたラッキーな子供たち。でも、この子供たちが
 自己中心的で、わがままな全然カワイクなーい!ガキどもなのです。工場見学をするうちに
 この子供たちが1人また1人と消えていきます(←消えますが生きています)。
 最後に残ったのは貧乏で素直なチャーリーだけ。チャーリーには
 すばらしいプレゼントが・・・。また、映画の中で、大爆笑したのは子供が消えていくときに
 微妙なダンスとキビシイ歌を披露するウンパ・ルンパ(←工場で働く小人たち)。
 この音楽が流れてくるだけでワクワクします。笑いの中にも子供たちへの戒め?親たちへの
 警鐘?を鳴らしているようにも感じるこの映画。2回も観に行ってしまったオススメです。


  「マザー・テレサ」は、映画の数時間に彼女の人生がどのように描かれているのだろう。
 と思いながら観ていました。どんな困難に見舞われても諦めない意志の強さと行動に本当に
 感動しました。5、6年前スタディーツアーでインドに行き、マザーが建てた“死を待つ人の家”
 や“シシュバワン(身寄りのない幼児ばかりの施設)”を訪問し、半日のボランティア体験をし
 ました。多くの路上生活者も目にしました。映画を観終わった数日後、彼女についての本を
 読み返し改めて彼女の活動に感動し、たった数時間のボランティアに満足したことを恥ず
 かし く思いました。信仰だけで、これだけのことができるのだろうか。と考えずにはいら
 れませんでした。


  全く異なるふたつの映画でしたが、心に残る映画となりました。ご覧になっていない方も
 是非一度観てみて下さい。