■原野や草地のお花たち 3種
①明るい草地や林縁に咲いているヤマハギ(マメ科)
 
日本では最も普通のハギで、秋の七草の一つ。万葉集には 160種ほどの植物が詠まれており、うちハギが141首と断然多い。
ハギの仲間は似たものが多いが花が1センチと大きく、紅紫 色。花穂が3小葉の葉より長く、円形の小葉のさきは丸いという特徴がある。草丈は2㍍ほどにもなり、数多く枝分かれし、多数の花穂を つける。

②山地の谷間や木陰に咲いているキバナアキギリ (シソ科)
 
茎の頂に伸びた花茎に、3㌢程もある薄黄色の唇花が段になって咲く。大きく開口した上唇から赤紫色の雌しべが長く突き出た印象的な姿。雄しべは4個。うち2個が完全で、残り2個は小さく退化して下唇にある。ハナバチなどが花に潜り込んで退化した雄しべを押すと、完全な雄しべのヤクの花粉がハチの背中に付く巧妙な仕掛け。
③やや乾いた原野に咲いているガガイモ (ガガイモ科)

星型に切れ込んだ1㌢ほどの花はヒトデを連想させる。淡い紫色で毛むくじゃら。裂片は反り返り、その真中に雌しべがつきだす。
5個の雄しべは合着して筒状となり、雌しべ包む。
花もユニークだが、10㌢ほどにもなる果実には綿毛のある種子がびっしりつまり、殻が割れて溢れ出て風に乗る。
                                熊本日日新聞くまもと花散歩より抜粋