大正時代、山形県の「尾花沢の徳良湖」の築堤工事の際「土搗き唄(どんつきうた)」歌っておたがいを鼓舞しながら、息を合わせて作業を行う際に、歌に合わせて菅笠をくるくると回す即興のおどりが、現在、山形花笠まつりで披露される「花笠踊り」の原型だそうです
。花笠は、元来農作業の際に、日除けや雨よけに使われていたのを祭り用に華やかに装飾し造花を付けたり、踊っているときに音がなるようにと鈴を付けたりしました。
その花笠の元となる菅笠は農閑期の内職としてどの家庭でも菅笠を縫っていたそうですが、高齢化による生産者の減少と祭りによる需要の増加により、現在では農閑期だけでなく1年を通して作ることもふえたそうです。
毎年8月5日から3日間行われる山形花笠まつりは「東北四大祭り」の1つで老若男女の踊り手たちが、花笠音頭に合わせて、花笠を振る姿をみることがだきます。県内外、海外から約100万人以上も訪れるそうです。小学校の運動会でも「花笠踊り」が取り入れられ今や有名な踊りになっています。華やかな中にも元気な掛け声やおどりが子ども達によくあいます。
(ダスキン:喜びのタネまき新聞より)
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