■船上からの桜の名所
あちらこちらで桜の開花を目にするようになりました。
お花見の季節ももうすぐです。今回は船上から桜の花を眺められる、城郭や名橋などを花越しに眺める川や堀割を「史跡を彩るさくら、船上で愛でる」と題し写真と共に専門家が選んだベスト10が日経プラス1に掲載されていたのでご紹介したいと思います。
  
①弘前公園中濠(青森県・弘前市)
写真をみてびっくり堂々の1位も納得です。
公園全体で約2600本・50種類以上の桜。約7割がソメイヨシノ 樹齢100年超の木が400本、ソメイヨシノ のあとに咲く7種類の桜を 「弘前7桜」と名付けて、色や形が少しずつ違う花が次々と咲き長く桜を楽しむことができる。船頭が竹ざおを操ってゆったりと進む和船からは、中壕に面する国指定重要文化財「二の丸辰巳櫓」がみられる。ガイドも同乗して、桜や青森の方言について解説してくれる。「水面が花びらで埋め尽くされる景色はまさに絶景」(廣田修一さん)散り際に船で花びらをかき分けて進む光景も味わえ、咲き始めから終わりまで魅力的である。見応えがある低い位置に花の芽がつくよう、手入れも工夫する。
見頃:4月下旬~5月初旬
②千鳥ヶ淵(東京都千代田区)
もとは江戸城の内堀。高層ビルが立ち並ぶ都心にあって、ソメイヨシノを中心とした桜越しに勇壮な石垣を眺められる。見どころは水面に向かって大きくせり出す北の丸公園側の桜。色とりどりのボートに乗り、水面近くまで枝がのびた桜を間近で観賞できる。ボート場の近くには700メートルにわたり約260本の桜が続く千鳥ヶ淵緑道もある。
見頃:3月中旬~4月上旬
 
①弘前公園中濠
 
②千鳥ヶ淵

③錦帯橋

④姫路城内堀

⑤柳川
③錦帯橋(山口県岩国市)
錦帯橋は国指定名勝で、錦川にかかる5連のアーチが特徴。「橋の独特の形と桜のコラボレーションは、陸から、船から、そして橋を渡ってと三度たのしめ、どれも絵になる」(村田和子さん)船からは標高約200メートルにある岩国城もみられる。観桜期には夜間も運行。ぼんぼりが桜を照らし夜桜も楽しめる。橋もライトアップされ、ひと味違う風情が楽しめる。見頃:3月下旬~4月上旬
④姫路城内堀(兵庫県姫路市)
国宝、世界文化遺産でもあり「白鷺城」の愛称で親しまれる。
橋と城と桜を一度に眺められ、名所と桜のバランスがとても良い。(谷角靖さん)内堀を30分かけて巡る観光学習船では、船頭やガイドが見どころや石垣の歴史を解説してくれる。
JR姫路駅からは、桜を眺めながら城の周囲を移動できるバスがある。見頃:3月末~4月上旬
⑤柳川(福岡県柳川市)
福岡県南部に位置し「水郷柳川」として国指定名勝になっている。「どんこ船」(ハゼ類の魚に形が似ているため名付けられた)に乗り、街を縦横に走る独特の掘割(水路)を約60分で巡る。「ルート沿いに咲く桜を間近に愛でながら川下りができる」(横峯樹さん)見頃:3月末~4月初旬
以 下
⑥五稜郭公園(北海道函館市:4月下旬~5月上旬)⑦八幡堀(滋賀県近江八幡市:3月下旬~4月上旬)⑧堀川(松江市:3月下旬~4月初旬)⑨臥竜公園(長野県須坂市:3月下旬~4月上旬)⑩大阪城(大阪市:3月下旬~4月初旬)