■江戸押絵羽子板
お正月やこどもが誕生して初めてのお誕生日などに飾る歌舞伎役者や
藤娘などきれいで立体的な羽子板があります。
その江戸時代後期から江戸の文化を色濃く伝えているのが
「江戸押絵羽子板」
です。
毎年12月17~19日に「羽子板市」が開催されて腕によりをかけた職人の江戸押絵羽子板の数々が並び、それを求める人で混雑します。
まさに職人技の見せ場ですね。
押絵羽子板は板を作る「木地師」・押絵を作って組み合わせる「押絵師」・押絵に顔を描く「面相師」・の3種の職人の分業制で作られています。
最大の特徴は下絵に基づいて厚紙と布を切り出し、コテを使いながら綿を布で包み込んでいく。
均等な厚みで作ることで正面から見ても斜めから見ても美しい立体が生まれるのだそうです。
綿入れが終わったら、日本画の絵具を用いて衣装の柄や顔の表情を描く面相描き。
ここで色々な表情が描かれて魂が入ります。
押絵羽子板のことを詳しく知ると様々の羽子板が並ぶ12月が待ちどうしくなります。 
ダスキン喜びのタネまき新聞より