●高崎だるま

江戸と京都を結ぶ中山道を通る、高崎市豊岡地域で江戸時代から作られ続けているのが「高崎だるま」です。鮮やかな赤色に、丸みを帯びたふくよかな体。豪快な眉毛とひげは、それぞれ鶴と亀を表しています。別名「福だるま」「えんぎだるま」とも呼ばれている。お腹には「福入」両肩には「大願成就・商売繫盛」など、願い事が金文字で書かれているのも特徴です。
高崎はもともと養蚕業がさかんで、だるまの形も昔は繭を模したものだったそうです。蚕が殻を破って出てくることを<起きる>というためにだるまは守り神として大切にされてきたそうです。
だるまは1年ごとに買い替えるもので、その年の願いが叶えば、次の年は一回り大きいものを。叶わなかったときは、同じ大きさのものを買うんだそうです。
高崎だるまは家庭だけでなく、スポーツの試合やクリスマスなど、いろんな場面で登場します。結婚式では「ウェルカムだるま」と呼ばれる真っ白なだるまに、招待客が新郎新婦へのメッセージを書いてあげるのが定番だそうです。
もう一度結婚式を挙げられるのなら絶対「ウェルカムだるま」を置いて祝福されてみたいです。(フフフ)
                                ダスキン喜びのタネまき新聞より
*赤色は魔除け・ 重心が安定した形は心の持ち方・鶴亀に金文字と福をよぶだるま。