■会津の赤べこ
会津若松は、下級武士達が内職で張り子を作っていた経緯から、起き上がりこぼしや会津だるまなど、さまざまな郷土玩具が生まれた地としても有名です。そのなかでも「赤べこ」は古い歴史を持っています。
 「赤べこ」発祥には諸説ありますが、一説には約1200年前の圓藏寺創建の際にどこからか赤毛の牛達が現れ、資材を運んでくれたのだそう。
この牛たちは、江戸時代に起きた会津地震の後にも再び現れ、再建を手伝ってくれたのだとか。
 赤べこの赤色は厄除け、からだの黒い斑点は疱瘡を表していて、天然痘が流行した際に牛が子どもたちの身代わりになってくれたとも伝えられています。無病息災のお守りや、子どもの誕生祝いやお見舞い品として贈り物にされたようです。
 会津若松のシンボルとして大活躍。
駅前では大きな赤べこが人々を出迎えてくれます。ちょんと頭に触れるとゆらゆらと首を揺らしてくれる「赤べこ」可愛いいですね。
 伝説発祥の地である圓藏寺には、赤べこのモデルとなった牛が「撫牛」として境内に鎮座し、足を運ぶ人々が絶えません。
                             ダスキン喜びのタネまき新聞より