●どうぞのいす
家の近くに「どうぞのいす」と書いたベンチが置いてあると聞き、優しく発想豊かな人もいるものだな~。と思って小学生の子供たちに話すと「どうぞのいす」の劇を幼稚園のときにしたというのです。
 きっとそのベンチを作った優しい方も絵本を読み聞かせたり、劇を見られたかただろうと 納得しました。
「どうぞのいす」(作:香山美子 絵:柿本幸造)のあらすじは
 うさぎさんがかわいい、ちいさないすを作り野原の木の近くに置きました。その横には「どうぞのいす」と立て札もたてました。
 最初にやってきたろばさんがどんぐりの入ったかごをいすに置き自分は大きな木の下に腰かけて眠ってしまいました。
 次にくまさんがやってきました。どんぐりを見つけると全部食べてしまいました。からっぽになったかごをみると申し訳なく思いどんぐりの代わりにびんずめの蜂蜜をかごの中に入れていきました。
 次にきつねさんがやってきました。蜂蜜を見つけるとペロッと食べてしまいました。からっぽになったかごを見ると申し訳なく思い、持っていたパンをかごに入れていきました。
 こうしてかごの中の食べ物はみんなの優しい思いやりで色んなものに取り換えられてしまいましたが、かごの中はいっぱいになっていました。そして読む人のこころも幸せいっぱいになりました。
 ろばさんは、どんぐりがパンにかわってしまい、驚いたことでしょうね。
 とても温かみのある、素敵な絵本です。
この絵本に出てくる動物さんたちのような思いやりのある優しい心をいつまでも
 もっていたいものです。
 ほのぼのとする絵本です。