■今こそ、あいうべ体操
以前にも呼吸のことを書いた時にご紹介した「あいうべ体操」。今週の日本講演新聞に発案者の今井先生が載っていました。その中で、20年ほど前から呼吸の研究を続けてきたが、心の病が増えてきているそうです。精神科分野のお薬の売上げが2013年には3,600億円が4年後には4,200億円にまで上がっているとのこと。コロナ禍になって一年過ぎました、更に増加しているのでは…と思います。
私たちが1日にする呼吸は20,000回 。一般的に男性は腹式呼吸が多いと言われ、40歳以上の女性は胸式呼吸が多いと言われています。
先生の病院に、来られた50代の女性は1年前からやる気が起きず、食欲減退でうつ病の治療を受けてきたがすぐ過呼吸になる。40代の女性は原因不明の発熱や足の腫れ、いびきや口臭に悩まされている。
彼女たちに訓練してもらったのが「あいうべ体操」でした。その後、50代の女性は2ヶ月で改善してお薬の処方がゼロになり、40代の女性も1週間で足の腫れが引き、熱がなくなり7週間後には調子がよくなり通院をやめることが出来たそうです。
呼吸で取り込んだ酸素は血液にのって全身の数十兆個の細胞へと運ばれます。そして,充分な栄養と酸素がそろってはじめて全身の細胞の健康が保たれます。酸素を使えば二酸化炭素ができますのでそれがまた血液にのって肺へ運ばれ呼吸によって排出されます。
呼吸を深くすることでたくさんの酸素が取り込まれ血流がよくなる→体温が上がる。また自律神経もリラックス時に働く副交感神経が優位になるため、呼吸とともに脈拍もゆっくりとなり血圧も安定します。さらにお腹をつかった深い呼吸が日常的にできるようになると免疫力があがり、病気にかかりにくい体に変わっていきます。
そこで、今井先生は自分の呼吸の状態をまず知って、あいうべ体操を実践してほしい。と仰っています。

「息止めテスト」のやり方
①鼻から吸って鼻から出す楽な呼吸を繰り返す。
②5秒かけてゆっくり吐き出す。
③息をこらえる。
④何秒息を止めていられるか。
結果はいかがでしたか? 
★30秒以上 素晴らしい状態
★20秒~30秒まで まずまずの状態
★20秒未満 注意!
低二酸化炭素血症の可能性あり 
低二酸化炭素血症とは血中にある二酸化炭素の割合が減少している状態で細胞への酸素供給量が悪化し、脳血管が収縮してしまうことでも知られています。
「息止めテスト」は二酸化炭素をためる能力がどれほどあるかを確認するものでした。
私たち現代人はスマートフォンやパソコンの操作のために巻き肩になり長時間胸部が固定されています。その結果浅く速い呼吸になってしまい血中の二酸化炭素が少なくなる傾向にあるのです。
それに追い打ちをかけるようにマスク生活が始まりました。
少し前、口呼吸の人が増えていると既にニュースになっていました。という事は、浅く速い呼吸の人が増加。健康を損なう可能性が高くなっているという事です。
あいうべ体操は口呼吸から鼻呼吸へと矯正することで「あ=アトピーなどのアレルギーの病気」、「い=インフルエンザなどの呼吸の病気」、「う=うつ病などの心の病気」、「べ=便秘などのお腹の病気」に効果を発揮するものです。」
すぐにでも生活習慣に取入れて日々の呼吸の質をあげましょう。