●くまもとの美仏
仏教の信仰対象となったのが仏像。
熊本で見るならこれという三ヶ所がくまにちスパイスに紹介されていました。
とてもきれいな仏像ばかりなので紹介したいと思います。
熊本の仏像で現存するのはほとんどが平安時代以降のものだそうです。
全国的にも地方の仏像は平安時代後期のものが多く、仏教が時代とともに地方へ
浸透していったことが分かります。
①山鹿市 康平寺
観音様をお守りする二十八部衆そろい踏み
ひな壇状態の「二十八部衆」を従える「千手千眼観音菩薩」写真を見るだけで 仏像 パワーに圧倒されます。
平安時代に建立された山岳密教寺院で、かってはこの地に多くの僧が滞在。その為「二十八部衆」は、僧達の修行の一環で造られたとも考えられています。
精悍な顔つき、荒削りなポ-ズなど、それぞれテイストが違うのはそのためかもしれません。
★開館---土、日、祝の9時~16時
地域の方々が管理運営。お願いするとガイドもしてくれるそうです。

 住所---山鹿市鹿央町霜野1870-2
 電話---0968-36-4030(霜野区康平寺管理組合)
②美里町 福城寺
もとは違う仏像だった?謎多い山寺の秘仏
甲佐岳中腹にあります。昔話に登場しそうな安置されているのが、国の重要文化財に指定される「釈迦如来立像」。
快慶の流れをくむ仏師の作といわれハリのある頬と切れ長の目がポイント。
釈迦如来とのことですが、両手の印相は阿弥陀如来風。また本尊の「十一面観音菩薩立像」は宝冠や衣から
「吉祥天」だったのでは・・・という説もある。
★拝観は自由にできますがアクセスなどは美里町役場へ問い合わせください。
    住所---下益城郡美里町甲佐平2110
    電話---0964-47-1112 (美里町林務観光課)
③湯前町 城泉寺                             
繊細で優美な姿に魅了される人吉球磨屈指の美仏

田畑に囲まれた静かな集落にあるお寺。鎌倉時代の初めに創建されたといわれる茅葺の阿弥陀堂が、当時の厚い信仰心を伝えています。
お堂内に安置されているのは、「阿弥陀如来坐像」と両脇侍の
「観音菩薩」「勢至菩薩」。
ふくよかな顔つきとドレ-プが美しい衣、さらに光背や蓮華台と、鎌倉仏師による眼福モノの技が満載です。
★普段は施錠されているので、拝観希望のかたは事前に
湯前町役場に連絡してください。
         住所---球磨郡湯前町5617
         電話---0966-43-2050  (湯前町教育課)
 
*仏像観賞の注意点
   仏像は芸術作品である前に信仰の対象です。特にお寺の場合は、
   観賞の前に手を合わせて参拝をしましょう。
   写真撮影は事前に了解を得てからにしましょう。


                               くまにち・すぱいす参照