■海底の化石から昔の地球を探る。
「海底の泥の中にある小さな化石から大昔の事を調べる」というちょっと興味をそそられる記事を熊日くまTOMOで見つけました。

第61南極観測隊は、南極の海の底、泥の中にある小さな化石から、大昔の事を調べる研究に取り組んだそうです。

化石は大昔の生活の骨などが泥や砂に埋もれて残っているものです。
海底の泥の中には、顕微鏡でしか見ることのできない小さな化石がたくさん入ってます。
担当は産業技術研究所の板木主任研究員で、調べているのは大きさが髪の毛の太さくらい、約0,1㎜の「放散虫」という生き物。
約5億4千万年前から海に浮いて生活しています。
放散虫は暖かい海にすむ種類や、南極のように冷たい海にすむ種類もいます。現在でも800種、化石も含めると数千種類にもなります。
泥を取ってきて、なかにどの種類が多いのかを調べれば、その時代の水温などを考える手がかりになります。
地球は今温暖化が進み台風や大雨などの被害が大きくなってきて、今後どうなっていくのか心配です。
海の水温も自然災害に影響するものの1つです。昔のデ-タ-も将来を予想するために必要です。
「南極では調査があまり進んでおらず、まだまだ謎が多い。化石はしゃべりませんが、よく聞くと何か聞こえてくるかも?」と板木さんは話しています。