■江戸時代はエコだった

江戸時代は、エコ、それも3R(Reduce,Reuse,Recycle)が実行されていたようです。
鎖国をしていたことから、独自の経済や文化が発展を遂げました。
そうした中で、限られた資源を大切に使用し、極力ゴミにしないという概念が形づくられ、循環型社会がつくられました。

例えば、当時の傘は竹の骨組みに油紙を張って作られており、壊れても「傘張り」職人によって紙の張り直しや骨の削り直しをして使われていました。他にも、欠けた陶器を接着して直す「瀬戸物焼き接ぎ」や、穴の空いた古い鍋や釜などに金属板を溶接して修理する「鋳掛屋」、破れた提灯を張り替える「提灯張替え」、刃物の「研ぎ屋」など、生活用品を修理する職人が町にあふれていました。

そして、傘はボロボロになるまで使われたあと、竹は燃料に、油紙は防水性を活かして肉や魚、味噌を包み込むのに再利用されていました。
また、布が貴重だったため、「古着屋」が繁盛し、着られなくなった古着は子ども用の着物に仕立て直し、残りは「端切れ屋」に売っていました。子ども用の着物も着られなくなると、おしめや雑巾として利用し、最終的には燃やして灰にしていました。
その灰も農業用肥料、洗剤、染料、傷薬などに幅広く活用され、溜まった灰を「灰買い」に売っていたそうです。
江戸時代を覗いてみたいですね。

各家庭で、いろんなエコに取り組んでると思います。今はモノが溢れていたり時間に追われていたりで、買ったほうが安い、早いということもあるでしょう。
今は雑巾も安くて売っていますね。いま一度、自分の生活を見直し、江戸時代の人を見習って、エコに取り組もうと思いました。

                       (ユウベルライフ:ハチドリな生活より)