■ ベニスのカーニバル |
先日“春一番”が吹き荒れ、春の訪れを感じる頃となりました。 ヨーロッパではこの時期、各地でカーニバルが行われています。 昔、ヨーロッパの人々は、冬が暗くて寒いのは悪魔がやってくる ためだと考えていました。そこで、春の兆しがみえてくると歌や踊りで 悪魔を追い払う“祭り”を盛大に行っていました。 また、キリストの復活を祝い、春の訪れを喜ぶイースターは、毎年3月 下旬から4月上旬に行われますが、そのイースターより40日前(日曜日 を除く)に、キリスト教の“謝肉祭”が行われます。 そして、悪魔祓いの“祭り”やキリスト教の“謝肉祭”が 一緒になり、現在のような“カーニバル”となったそうです。 |
私がベニスを訪れたのは、5年前(1999年)のカーニバルの真っ只中でした。 その日を狙って行ったわけではないのですが、街中の華やいだ雰囲気に 圧倒され、イタリア8日間の旅の中でも最も印象に残っています。 サン・マルコ広場では、(多分その日のために作られた)ステージの上で 歌い踊る人々、大勢の観光客、観光客の顔にペインティングを施している人、 土産品の露店、それに、煌びやかな衣装に仮面をつけた人々が 街中を練り歩いていて、まるで、おとぎ話の中をフワフワと歩いているような 感じだったのを記憶しています。 (通りで売られているホットワインを飲んだせいかも?) ヨーロッパを旅するなら、春から夏の時期が最適なのでしょうけれども、 オフシーズンのこの時期に格安ツアーを探して行くのもお勧めです。 |