■再び、襖絵に魅せられて
”異端の画家”清水寺に挑むという興味深いタイトルにひかれ、チャンネルをかえると、最近私の中でひそかにブームになっている襖絵の番組で、清水寺の襖絵に挑戦した画家、中島潔氏のお話でした。

中島氏は襖絵を50年の画家生活の集大成として、清水寺の襖に5年の歳月を費やして描いたそうで作品のテーマは『生命(いのち)の無常と輝き』。

清水寺

画面に向って慌てて撮影(^^;)
なかでも圧巻は、金子みすゞ氏の詩をもとに描いた「大漁」という作品。
「大漁」は今回が四作目だそうです。八枚の襖に一人の少女と鰯がびっしり! 
映像で見ただけでもすごい迫力でした。

最初見た時はとても失礼なことに「わぁ、何これ!?」と正直思いましたが、話を聞いているうちに素晴らしい作品だと実感しました。

一人の少女が中島氏本人で、鰯が天に昇っていく様子をしっかりと見つめているのだそうです。
     
        金子みすゞ 「大漁 

       朝焼け小焼けだ大漁だ 
       オオバいわしの大漁だ
            
       浜は祭りのようだけど
        海の中では何万の      
       いわしの弔いするだろう
                                   
       

大漁の鰯が獲れて人間は大喜び、かたや海の中では悲しみが。。起こっているのでしょうか。
以前テレビで観ましたが、群れで泳ぐ鰯の様はとても美しくキラキラとしています。
命のはかなさ、美しさ、実際にどう感じるか中島さんの襖絵を観てみたいです。