■うちわ              
 
  朝早くから、蝉の合唱も賑やかで、連日の猛暑日の昨今です。

 エアコン、扇風機が必需品の夏ですが、地球環境にやさしいうちわ、扇子も大活躍です。

                
       


  うちわの歴史は古く、中国の周時代にはすでに存在し、日本へ伝わったのは6、7世紀頃だそうです。
 
 高松塚古墳の壁画は、7、8世紀ですが、その中の人物がうちわを手にしている絵は、有名です。
 

 

 

 奈良、平安時代を通じて、宮廷や貴族の間で、顔を隠す翳(かざし)として、また天皇が顔を隠す長柄の翳(さしば)に使われ、宮廷での祭礼や、儀式にも用いられました。さらに戦国時代には、軍扇とともに指揮用にうちわが使われ、貴人への献上品としても非常に喜ばれたそうです。

 

 京うちわは「御所うちわ」とも呼ばれ、宮廷で用いられてきたうちわの流れを汲み、繊細、優美な美しさを極めています。京都の柳馬場六角下ル「阿以波」のお店には、観賞用のすかしうちわや、うちわがはめこまれた一双の桐の屏風など様々なものがあり、しばし暑さを忘れそうです。 


                     ― 月刊 茶の間参照 ―

 
↑「阿以波」店内