■ 苦手な野菜 セロリ

  食べ物に対する不平不満が御法度だった我が家。お陰で好き嫌いは殆どない。
 主人も同様、何でも食べることが出来る。というのは幸せなことだ。
 一度だけ小学生の頃、“ネギのぬた”というのだろうか、これが給食に出た時は
 ずいぶん時間がかかった。昼休みに入っても、食べ続けたことがある。
 給食は残さず食べる。が当たり前だった。
 今、そんな事をしたら、増殖中のモンスターペアレントが黙っていないだろう。
  話が逸れたが、30も半ばとなり苦手だったネギやミョウガは何年も前から
 自分の中で「美味しい野菜の部」に入っている。
 しかし、唯一セロリだけは「苦手な野菜の部」のままだ。


  
  そんな苦手な野菜セロリですが、原産地は地中海沿岸から中近東にかけて。
 和名はオランダミツバ。と、言います。
 文禄・慶長の役(1592-98)の際に加藤清正が初めて日本へ持ち帰った。
 という説もあり“清正人参(キヨマサニンジン)”と呼ばれたことも・・。
 熊本の皆さん御存知でしたか?
  セリ科で、パセリやミツバ、ニンジン等と同じ。
 あの独特の香りは、セダノリッドとセネリンという化合物によるもので、精神安定、
 食欲増進、頭痛にも効果があります。また、ビタミンやカロテン、食物繊維を多く含み
 疲労回復や整腸効果も得られます。
  そのセロリの選び方のポイントは、葉が青々としてパリッとしているもの、根元が割けて
 おらず、茎が太くて内側のくぼみが狭いもの。
  カルシウムを多く含むものと一緒に食べるのも、ポイントです。
 何故かというと、セロリの食物繊維はカルシウムの排泄を促すので、それを補うため。
 だそうです。
  祖父が生のセロリにマヨネーズをつけて食べていたのを覚えている。
 セロリを美味しいと感じる日は来るのでしょうか(笑)。