■ 生活習慣病予防に優れた魚

  12月から2月ごろまで脂がのった「寒サバ」の時期で、お魚屋さんの氷の上には
 美味しそうなさばが沢山並んでいます。お値段も手頃なこのさばが生活習慣病予防に
 優れた魚だそうです。
 さばはマサバとゴマサバに大別され、マサバは成魚で体長50p程 背後に黒い
 波上の模様がある。ゴマサバはマサバよりやや小さく、腹部や側面にゴマ状の黒い斑点
 があるのが特徴。一般的に「さば」と言う場合はマサバを指す。
  日本の沿岸では、主に北海道釧路沖、千葉から静岡までの沖合、対馬東海岸等に
 分布しており、海面近くを広い範囲で回遊している。
 今の時期のサバには、DHA(ドコサヘキサエンサン)IPA(イコサペンタエンサン)が
 多く含まれている。DHAは、血中コレステロール値を下げたり脳細胞を活性化する
 作用がある。IPAは血小板の凝固を抑制し、血管を拡張するので動脈硬化や
 脳梗塞などの生活習慣病の予防、そのほか、高血圧を改善するたんぱくのタウリン・
 血行を促進するビタミンのナイアシンも豊富に含まれている。
  ただし、さばが多く含む不飽和脂肪酸には酸化し易いという難点があり酸化した脂肪を
 食すると老化やガンなどの要因となる過酸化脂質が生じる。そのため酸化を防ぐ効果の
 ある味噌との食べ合わせがいいそうです。「さばの味噌煮」美味しいですね。大根と炊き
 合わせたりゆずの風味をきかせたりと優れもののサバを美味しくいただきましょう!!

                                         日経ビジネス12月号 食材のチカラ:抜粋