オフィスチェイカス代表の横山耕二（中小企業診断士）です。　

私は２００５年（平成１７年）に還暦を迎え、お世話になった社会へのご恩返しとして、次世代へのバトンタッチを強く意識するようになりました。この間の経営コンサルタントとしての経験や、その中で培ってきた人脈を活かし、次世代熊本の地域活性化にお役立ちしたい思いが強くあります。そのターゲットを検討する中で、やはり「人づくり」の重要性を再認識しています。

経営コンサルタントとして「私ができる人づくり」で考えたのは、次世代を担う若手「経営人材づくり」です。

情報革命によるパラダイムシフトの時代を担うのは、現在の若手経営人材である「後継者、起業家、経営幹部」になると思いますが、今、彼らに必要なのは「スキルやハウツーを学ぶ場」ではなく「精神力や取組み姿勢を学ぶ場」「自らが考える場」が必要ではないかと考えています。

「人材育成」という言葉がありますが、私は「人は育てる」のではなく、「人は皆、無限の可能性を秘めており、刺激や気付きを得ることで、自ら育つ」のであり、「自ら育つための相互研鑽の場」が必要であると考えています。「相互研鑽の場」は、「刺激と気付きの場」「目標づくりの場」「"同じ釜の飯"感覚醸成の場」「"自ら発信"を訓練する場」「"生きざま"づくりの場」でありたいと思っています。その際に重要なことに、「少数を対象にすることで、精鋭に育てる(育つ)」ことがあります。

そのような「思い」の下に、高い志を持って、熊本から九州･全国･世界に発信できる次世代若手後継者、起業家等の「相互研鑚の場づくり」として少数精鋭「共育塾」立ち上げにチャレンジしました。

当塾のコンセプトは、「異業種の少数集団による精鋭づくり」であり、「定期塾＋メーリングリスト＋ゲストとの会食懇談＋支援機関訪問＋相互企業訪問」（“定期塾＋SNSグループリスト＋会社訪問見学＆トップとの懇談＋相互企業訪問”に２０２４年よりシステム再編成）の相乗効果を発揮する独自システムを採用しています。

平成１９年（２００７年）１月に少数精鋭「共育塾」をキックオフし、おかげさまで１６期生まで７５社１１５名が巣立ちました。各期生の1年間の変化は、単なる知識習得型研修では得られない「自分の頭で考え、自分で理解を深め、自分の言葉で発信する能力」や「当事者意識」を身に付けてくれたことを実感しています。そして毎年１グループを立上げ、修了生集団である共育塾ネットワークの地道な変化・成長・発展を図っていますが、必ずや異業種連携推進や熊本から全国発信する集団になると確信しています。

なお共育塾が今後も継続的に活動することが地域のためにも役立つという「思い」を共有する奈須塾頭に７期生から塾頭を交代し、そして１７期生から次世代塾頭として平井副塾頭（共育塾１４期生）を加えて、私はメンターとしてバックアップに回っています。更に未来に向けて奈須塾頭から新たな塾頭に交代するという流れができ、長期継続していくことを心より祈念しています。