■高度実践型支援人材育成事業 |
今年度の国の事業「高度実践型支援人材育成事業」に、福岡県中小 企業診断士協会が受託し、福岡で5パーティー、熊本で1パーティーの 合計6パーティーが動き始めている。 種々の経緯をたどって、実施体制の中で九州志士の会が専門家集団 として側面参加しており、熊本でも九州志士の会・熊本支部のメンバーで 動くようになった。熊本パーティーは、主要メンバーとして中小企業診 断士の奈須さん、中村さんと私の3人が主導していくが、他に4人の九州 志士の会・熊本支部の士業メンバーを加えて、運営していく計画になっ ている。 受講対象者は金融機関の優秀人材であり、熊本の場合も各金融機関 で優秀な4名が受講対象として選定されている。 9月12日の開講式は福岡県信用保証協会で6パーティーのメンバーが 集合して、キックオフし、既に第2講(9月21日)、第3講(9月28日)が 熊本で実施されたところである。今から第10講までを熊本で実施したあと 来年1月29日の最終講(修了式)は福岡で実施の予定となっている。 |
今回は、だいぶ以前から熊本モデルを企画していたが、紆余曲折を経て最終案としての熊本モデルに落ち着かせた次第である。熊本モデルは、2つの柱(縦展開による企業コンサルの深掘り、横展開による異業種のSWOT分析)を並行して動かしていくことにした。 @ 1社を対象にして、経営コンサルティングをやる際の一連のプロセスを経験する。⇒特定企業の財務諸表を含めた企業情報を入手し、事前準備をした上で、現場確認や経営者ヒアリング〜分析検討を行い、最終的に企業への改善提案を企業・受講生が更なるブラッシュアップを行う。(相互研鑽の場を通して4社と受講生が共に教え学び、相互刺激を共有する。) A 4社を対象にして、SWOT分析を通して多様な企業へのSWOT分析を経験する。⇒異業種4社の事前情報を収集した上で、企業へのヒアリングを行い、SWOT分析の深掘り(ブラッシュアップ)を行い、その後にクロスSWOTを通しての改善施策提言を企業・受講生が全員参加で更なるブラッシュアップを行う。(相互研鑽の場を通して4社と受講生が共に教え学び、相互刺激を共有する。) |
目指す研修効果として以下のことを掲げて、熊本モデルを企画した。 *具体的解決課題に対する、切り口、気付き、目利き力、臨機応変等の「暗黙知」の実践的活用が できる。 *各士業等の専門家な見方により、企業の顕在的な課題ばかりではなく、潜在的な課題の探索に より、事前対策が打てる。 *実践を通して、課題に対する専門家の知識・知恵・ネットワークを活用できる。 *実践を通して中小企業ごと及び地域特有の課題を解決できる。 *研修での事業計画書の作成により、実践的な経営改善計画書作成への支援が可能になり、経営力 強化法をより実効性あるものにできる。 *中小企業の動向と多面性を理解できる。 |
シリーズセミナー(5回以上)として、今までにないような「経営者セミナー、起業家セミナー、若者の目標設定セミナー、支援人材セミナー」など、多様なセミナーを企画・実践してきたことで、今からの社会人教育の在り方が見え始めている。 そのような中で、今回参加の受講生の皆さんは、前向きで吸収意欲も高いメンバーが揃っているので、終了時に「参加してよかった!」と言っていただけるように、進めていきたいと考えている。 感謝!! |