■共育ネットワークに思う@
 私のオフィス名称である「オフィスチェイカス」は、私の造語である。「Win−Win連携による智慧の相乗効果を追求し、新しい社会づくりに参画してゆく」という「智慧を活かす=チエイカス」思いを発信したかったための造語である。
 人との共通テーマに関するコミュニケーションを通して、自分だけの発想では、たいしたものでなかったことが、素晴らしい発想に生まれ変わっていったことを何度も経験し、これこそが本物の智慧なのだと実感している。
 個人単独での知識・経験・技術・情熱に基づく発想力では、従来活動の延長戦からの飛躍を求めるのが、なかなか難しいものである。例えば、ある人の「知識・経験・技術・情熱+発想力」と私や私のネットワークの「知識・経験・技術・情熱+発想力」を合わせることで、単独では発想し得ない「相乗効果に基づくアイデア」を得ることができると考えており、それを「智慧の相乗効果」と呼んでいる。
     
 
 その私の「思い」が変化・成長・発展して生まれた「共育ネットワーク」について述べていくこととする。
 私が還暦を迎えた4年前に地域診断士研究会を起点にして、3年前から1期生、2期生、3期生と、共育システムによる「相互研鑽の場」をメンバーと一緒に創ってきた。
そして今春、地域診断士研究会、共育塾1期生、2期生、3期生で共育ネットワークを設置し、メーリングリストの運用を始めた。代表に2期生・岩永君、コアメンバーとして1期生・渡邊君、2期生中山君、3期生・佐伯さん、それに地域診断士研究会・坂本さんと私で構成して全体が繋がるようにしている。社会貢献活動である県立図書館での起業家セミナーに関しても、共育ネットワーク主催で行っている。
 次年度からの活動に関して、先日、共育ネットワークのコアメンバーと話し合ったが、すでに新たな共育ネットワークづくりが始まっているので、ここに紹介しておきたい。
         
 岩永君が企画した共育ネットワークの概要は、以下の通りである。
コンセプトは「共に学び、社会に貢献できる人に育ち、豊かなネットワークを築く」とし、会員が集いたくなる
「交流・体験・勉強の相互研鑽の場づくり」を目指す。なお、豊かなネットワークとは、面白く・楽しい全員参加型の顔が見えるネットワークのことである。

「交流・体験・勉強の相互研鑽の場づくり」とは、


 ☆交流:成長意欲の高い人同士で知のネットワークを広げ、刺激を与え合い、交流を深める。 
              → 顔の見えるネットワーク

 ☆体験:非日常的な時間を共有することで、知性・感性のリフレッシュをしつつ、参加者の親交を深める。 
              → 外部刺激の共有

 ☆勉強:ビジネスマンたるや常に成長意欲を持ち、それぞれが学んだ智慧の共有に努め、相互研鑽に
      励む。
   → 共有知(ソフト)の自助増殖・活用
           
                                   
 会員資格は共育塾の価値感を共有しているメンバー(新入会員は共育塾入塾者)として、事務局を設置して会費制での運営を行う。
事務局の具体活動の詳細については、今後、できることから始めていくことになるが、今までのメーリングリストの運営に加えて、定期勉強会、特別ゲスト交流会、企業相互訪問、ビジネスツアーなどもやっていくことになる。
さらに共育ネットワークの情報発信源として、新たにホームページの開設を行うことも考えている。
次号に続きを述べていくこととする。