■私のインキュベーション・マネージャー活動 そのD

 
 第5回 : さいごに

 私は中小企業支援に関する経験は6年ほどありますが、起業支援となるとまだ1年半です。たまたま
 私は元技術屋であり、受注/見込生産の全断面(開発・調達・製造)や海外工場も経験してきており、
 中小企業診断士として経営全般の勉強もしてきたことを起業支援に幅広く活かしたいと考えています。

 IMの理想的な素養イメージを右図のように考えており、
 創業支援に関して私が心掛けていることは、
 @相談に対して先ず聞くことから始め、
   分かる範囲だけでなく極力調査も行って対応する、
 A自分が支援出来ないことに対しては他とのコネクションをつける、
 B対象企業に必要となる「いいアイデアや情報」を提供する、
 C社長の方向や判断に問題を感じた時には
   問題提起やアドバイスを行う、
 D第3者の目で率直に意見を述べる、
 E社長の自己選択・自己決断・自己責任を尊重する、
 F誠意・熱意のある企業に対して支援の重点を置くことなどです。
 
 企業との対話の中で“継続的支援を受けてよかったこと”としては、
 「公的支援を受けることにより対外的信用度が上がる」
 「公的支援や催事に関する各種情報を早めにもらえる」
 「相談したことへの早い、的確なアドバイスと行動をしてくれる」
 「間をおいての面談・メール等により、新たな気づきにつながる」
 「創業者は孤独であるが、支えられている実感が持て心強い」
 「いろんな人を紹介してくれ、新たな展開につながる」
 などがよく聞くありがたい言葉です。

 まだまだ経験不足で理解不足の面も多々ありますが、IMとしての勉強や経験を積んでいく中で、
長期的な県行政の取り組み課題である「熊本版インキュベーション・システムの構築」に、
是非参画していきたいと考えています。

                                                        以 上