■熊本県図書館機能高度化度委員会で思ったこと

 
 熊本県立図書館が、文科省の社会教育活性化21世紀プランの中の社会教育活性化総合推進事業/社会教育施設機能高度化事業の採択を受け、つい先日、熊本県図書館機能高度化推進委員会のキックオフミーティングが開催され、私も委員として参加させていただいた。当事業は、初年度で「計画・実施」を行い、次年度で「検証」を行う事業である。
具体的な事業内容は、「ビジネス情報コーナー整備事業」と「乳幼児読み聞かせ用絵本ブックガイド作成事業」の二つで成り立っており、私はどちらかというと前者の学識経験者として参加している。

 今年になって、熊本県立図書館にビジネス支援コーナーが設置された際にも協力させていただき、(仮称)熊本市図書・情報センター基本計画検討委員会にも委員として参加し詰めの段階に来ている。また今回の委員会にも参加することとなり、ビジネス支援図書館に関する時代ニーズの高まりを実感しており、嬉しいこと、ありがたいこととして捉えている。
私自身が考えている「社会インフラとしてのビジネス・インキュベーション・システムづくり」のコアの一つであるビジネス支援図書館の推進がなされる流れができつつあり、いろんな意味で全面協力させていただきたいと心を新たにしているところである。
 市の委員会のときも、今回の会合で議論された中でも、「従来の図書館機能をベースにした発想」と「社会インフラとして最も充実している図書館施設を活用した新たな機能づくりの発想」により、意見が分かれる傾向となる。
私は、ユーザーオリエンテッドの視点で考えることが大切であることを基本において、いろんな話をさせていただいた。「大企業はリストラするが中小企業に受け皿はなく、学卒者も勤め口のない人が増加傾向にある現在の世の中で、ビジネス支援は行政の大切な役目であること。ところが、ウィークデイの定時サービスしかないビジネス支援機関の実情に対して、土日・祭日や平日夜にビジネス支援を受けたいニーズは、非常に大きなものになってきていること。それを可能とする公的な施設として、土日・祭日や平日夜にも開館している図書館があること。図書館は多くの市町村も保有しているので、素晴らしい社会インフラであり、幅広い活用が可能であること。」など、ビジネス支援者の立場としての話をさせていただいた。
 「乳幼児読み聞かせ用絵本ブックガイド作成」に関しては、全く知識も持ち合わせていな
かったが、図書館が今努力している新たな一面を知ることができ、大切な勉強をさせて
もらうことができた。
今まで幼児向け(4歳以上?)のものはあったが、乳幼児向け(0歳〜3歳?)のものがなく、今回乳幼児向けのものを作るようにするようである。
本質的には、乳幼児向けはもっと細かく分けて、ガイドブックを準備する必要もあるようである。またガイドブックを作成するまでのプロセスは私たちが考えている以上に、大変さ・慎重さを要することも多いようであった。
幼児向けのガイドブックをいただいたが、カラー版の非常に素晴らしいもので、私の孫(1歳10ヶ月)にも是非活用させたいと思った次第である。
 「ブックスタート」という耳慣れない言葉に戸惑ったが、国の宝である赤ちゃん教育が、胎教からスタートし、赤ちゃんとして誕生して、ゼロ歳児からほんの読み聞かせがスタート(ブックスタート)し、まだ字が読めない段階では年齢に応じた本を読み聞かせ、本が読めるようになったら自分で本に親しむようになることが、子供の教育にプラスになることを推進していく活動を図書館では行っているようである。
年齢に応じて、どのような本を読み聞かせするといいのか母親がゼロから調べることは結構大変なことであり、そのサポートとして、お奨めの本をリストアップして解説を加えたガイドブックを作成するということのようである。

いつも感じることであるが、いろんなご縁を通して、今まで知らない新たな世界に足を踏み込むことで、自分の視野が広がることに心より感謝している。