■JANBO−IM認定制度
 先ずJANBO(日本新事業支援機関協議会)について紹介しておく。
JANBOは1999年6月に創設。江崎玲於奈会長(ノーベル物理学賞受賞者、芝浦工大学長)、堀場雅夫代表幹事(堀場製作所・最高顧問)のコンビで、スタート時から活動している。日本の新事業創出の促進を目的に、地域プラットフォーム体制の構築とそれを構成する全国の産業支援機関、大学、企業及び自治体、関連省庁との連携を図ると共に、新事業創出に必要な情報提供、IM等の支援人材養成、全国規模の調査研究、ネットワーキング、国際交流、クラスター形成促進に向けた協力などの事業を行う全国レベルのネットワーク協議会である。
今年度より「JANBO−IM認定制度」がスタートすることとなった。
では認定制度の趣旨について触れることとする。
5年前からJANBOでは、わが国の地域産業の活性化を目的として、地域のビジネスインキュベーションの
中心的役割の担う起業支援の専門家であるインキュベーション・マネジャー(IM)の養成を行ってきた。
昨年度までのJANBO−IM養成研修の修了者は全国380名に達し、ほぼわが国全域にわたって地域の
起業支援はもとより、地域企業の成長支援活動に幅広く活躍している。
しかしながら、IMが置かれた活動環境はまだまだ充分とは言えず、IMの社会的地位向上及び支援能力
向上を目標として、さらなるIMの発展のために、JANBO−IM認定制度を創設することとなったようである。
 認定の種類としては、「JANBO−IM(JANBO認定IM:書類審査)」と「JANBO−IM*E(JANBO認定優良IM:書類審査及び面接審査)」の2種類があるようである。今年10月と来年2月の、2回開催される審査委員会で、初回の認定が行われることになるとのこと。
 先月JANBO事務局から私に連絡があり、今回の審査委員会委員への就任を要請されるとともに、全国で私を含めた3人がJANBO−IM認定制度検討委員会で「JANBO−Senior IM」に認定されたとの話があった。
3人とは、高知工科大学連携研究センターの産学連携コーディネーターである竹内氏、財団法人大阪市都市型産業振興センター・島屋ビジネスインキュベータ所長である農本氏、と私の3人である。
3人ともJANBOの自主事業段階からJANBOの活動に積極的に協力しているメンバーであるが、非常に光栄であると共に、責任が重くなったことを改めて感じているところである。